今夏にサウジアラビアのアルイテファクへ移籍したMFジョーダン・ヘンダーソンが、リバプールを離れた理由について激白したようだ。5日に配信された『ザ・アスレティック』の記事をもとに、英メディア『デイリー・エクスプレス』や『スカイ・スポーツ』などが伝えている。
リバプールで主将を務めながらもサウジアラビアへの電撃移籍となったヘンダーソン。ユルゲン・クロップ監督は残留を強く希望していたことを明かしていたが、今回の報道ではヘンダーソンから正反対の言葉が飛び出している。
インタビュー形式の取材に応じた元リバプール主将は「ユルゲンとはとても良い関係だ」と前置きした上で、シーズン前に「監督は正直だ。それもあって、あまり出場機会を得られないことが分かった。同じポジションに新戦力が来ることもね」とチームでの立場が変わると理解したことを明かした。そして、2024年に欧州選手権(EURO)を控えていることの焦りを感じるなかでアルイテファクからのオファーが届いたようだ。
ヘンダーソンによると、リバプールはアルイテファクに対して“ノー”とは示さなかったという。また、「クラブの誰か一人が『残ってほしい』と言っていたら、この話をすることはなかっただろう」とコメントし、「退団を求められることはなかったけれど、クラブやスタッフから残留を求められているようには感じなかった」と告白した。
「ベンチに座ったり、残り10分から出場したりするのは嫌だ。それは代表でプレーできるかにも影響するしね」と出場機会の重要性を示すヘンダーソンは、「自分の価値を見出せて新しいことに挑戦できるクラブ」を求めていたという。その答えはスティーブン・ジェラード監督を招聘し、新たな歴史を作ろうと意気込むアルイテファクだった。
サウジアラビアが新天地になったため、一部のファンからは高額な年俸に釣られて移籍を選んだという指摘も出ているが、ヘンダーソンは完全否定。「キャリアを通じてお金が動機になったことはないよ」と語り、移籍要因の一つにすぎないことを強調した。また、週給70万ポンド(約1億2900万円)との報道についても「そうであったらいいね」と笑い、「その数字は正しくない」と否定している。
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Source: 海外サッカー
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