尚志FW矢崎レイスが打開力発揮。ヘディング弾も決めたFWは先輩超えを誓う

U-17日本高校選抜候補のFW矢崎レイス(尚志高2年=レストFC出身)が先輩超えを誓った
[1.21 練習試合 U-17日本高校選抜候補 6-3 日本体育大]

 U-17日本高校選抜候補のFW矢崎レイス(尚志高2年=レストFC出身)は日本体育大との練習試合で1得点。MF木村有磨(履正社高2年)の左クロスから「(木村)有磨に、『俺見ろ』って言ったんで、それで、めちゃめちゃいいボール上がってきたんで、あとは合わせるだけでした」と頭でゴールを破った。
 
 この日は、意図的にFW清水彪雅(旭川実高2年)や左SH木村との距離を縮め、自分にマークが集まらないように意識。サイドへ膨らんでからスペースへ抜け出したり、彼らとの連係からパワーを持って局面を打開するなど、力任せになりすぎることなく、駆け引きしながら相手の守りを攻略していたことが印象的だった。

 U-15日本代表候補歴を持つ矢崎は、昨年の国体少年男子の部でも存在感のある動き。だが、周囲を上手く活用できなかったと反省する。その課題は尚志でも。「周りが上手かったんでパスは来るんですけど、その後、孤立しちゃうみたいな。でも、自分以外の人たちがやると、めっちゃうまく回るみたいなのがあった」。春先はチャンスを与えられていたものの、周囲との連係面でも上手さを発揮するFW網代陽勇(尚志高3年)らとのFW争いで上回れず、出場時間を増やすことができなかった。

 プレミアリーグEASTでは出場ゼロ。それでも、セカンドチームが出場したプリンスリーグ東北で6得点をあげていた矢崎は、技巧派MF大内完介(尚志高2年)とともにU-17日本高校選抜選考合宿メンバーに選出された。

「それは感謝でしかない。呼ばれると思ってなかった。全然、思ってなかった。逆にチャンスだから、もうここチャンスでここ掴むしかない。この合宿で自分がどれだけ成長できるかがチームの成長にも繋がるし、自分がどれだけできるかによって今後の進路とかも変わってくる。今、自分ができること全てしっかりやって、チームに還元できるように。この候補だけじゃなくて、しっかりこの後も入れるように頑張りたい」

 合宿は23日まで。特に最終日の日本高校選抜候補との練習試合に闘志を燃やしている。尚志の先輩4選手が日本高校選抜候補メンバー入り。先輩とのマッチアップも予想される。「ぶち抜いてやります。先輩だと、(DFの渡邉)優空君とか(市川)和弥君とか、(同じFWの)網代(陽勇)君にはもう絶対に負けたくない。あとは、青森山田の(山本)虎君とか、そういう人たちも、絶対負けないように力強くやりたいなと思ってます」。先輩との真剣勝負を制してゴールを決め、より自信をつけて今回の活動を終える。

(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー

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