[1.21 練習試合 U-17日本高校選抜候補 6-3 日本体育大]
昨年は国体東京都選抜の活動によって知名度を上げ、U-16日本代表、U-17日本代表に選出。普段は東京都3部リーグでプレーしていたCB田中玲音(東京実高2年=PALAVRA FC出身)が、U-17日本高校選抜でも躍動している。
40分×3本で行われた練習試合の1本目に出場すると、6分、37分にいずれもセットプレーからのヘッドでゴール。守備面でも力強い潰しに加え、味方選手と補完しながら無失点で40分間を無失点で終えた。
「DFながら、2点取れて自分的にもいいプレーを見せれたかなって思います。(守備では)まあ少し裏取られる場面とかあったんですけど、お互い仲間とカバーして失点なく終えて良かったです」。本人はより距離感良く守らなければならないことを反省。「行ってれば取れたところとかあったので、もっと意識してやりたいと思います」と語っていた。
昨年の経験が大きい。選手権は東京都Aブロック3回戦で敗退するなどチームではなかなか勝ち上がることができなかった。まだまだ全国的には無名の存在。年代別日本代表に初選出された6月の「U-16インターナショナルドリームカップ2023 JAPAN」など当初は気持ちの面で引くところもあった。
だが、活動を重ねるたびに、自分もできることを確認。「やっぱり代表とか、国体とか全部自分の成長に繋がってるかなと思います。自信は相当ついたと思います。やっぱりボールを持った時の判断力とか。あとは付け出しの仕方とか、(変化したのは)主にビルドアップのところや、ヘディングと裏の対応の判断の速さだと思います」。今回の活動でもアピールし、選考を突破して新たな経験をするだけ。成長を重ねてプロ、また今回(U-17ワールドカップ)は見る立場となった世界大会に出場することを目指していく。
東京実を全国大会へ導くことも目標だ。代表チームで交流した選手たちが選手権に出場する姿を見て、「出たいな」という気持ちも高まった。「去年、あんまり結果出してなくて、選手権でも全然だったので、選手権以外にも大会色々ありますけど、そこで自分なりのプレーとかチームを引っ張っていって、 チームに貢献して、いい形で終わたい」。まずはU-17日本高校選抜の活動で少しでも成長すること。そして、「目立つために」髪型も変えたDFは自分の特長を発揮し、多くの関係者にアピールする。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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