[1.22 練習試合 U-17日本高校選抜候補 1-4 東京国際大]
新主将が勝ち続けること、そして悲願の全国制覇達成を誓った。九州の名門・大津高(熊本)の新主将にCB五嶋夏生(2年=ブレイズ熊本)が就任。コーチ陣の指名で“公立の雄”大津の新リーダーとなった五嶋は、「やっぱり大津は勝ち続けなければいけないチームだと思いますし、プレミアリーグという高いレベルの試合も経験できる。キャプテンとして今年、本当に成長して、来年プロを目標にしてるんですけど、そこに入っていけるような選手に1年間で成長したいなって思います」と力を込めた。
五嶋は1年時のプレミアリーグWEST開幕戦にいきなり先発フル出場。1年生ながら前半戦で先発出場を続け、2年目の昨年はプレミアリーグWEST19試合に出場。夏冬の全国大会も経験した。大津は選手権で2年生6人が先発しているが、中でも五嶋は多くの経験を積んできた選手だ。
「この2年間、大津の中では、誰よりも経験させてもらえた選手だと思いますし、その経験を活かさなくてはもったいないと思うんで、2年間経験したことを活かして、今年1年間頑張っていきたいと思います」
その五嶋は、前主将MF碇明日麻(3年、水戸加入)の後継者になることについて、「自分、ほんとに明日麻さんのことを尊敬していて、キャプテンとしてみんなを引っ張る姿だったり、人間性っていうの、ほんとに尊敬してますし、そういうところは参考にしながら、今年1年間、キャプテンとして、チームを引っ張っていきたいなって思っています」と語る。
プロ入りする碇は昨年のプレミアリーグWESTで20得点をマークし、得点王を獲得。チームをプレミアリーグ残留へ導いたほか、大一番で勝負強さを示すなど背中で大津を引っ張ってきた。それに対し、五嶋は学年リーダーを務めていたものの、主将は人生初。「いざやると不安もあります」と明かす。
それでも、「明日麻さんみたいにプレー、ゴールで引っ張られるタイプじゃないんで、 声出して、誰よりも頑張って、チームを引っ張っていきたいなっていう風に思っています」と誓う。
そして、「去年、ほんとに3年生が自分たち2年生、1年生に大きな舞台を経験させてくれましたし、その経験を無駄にしたらほんとにいけないと思うんで、経験した選手がどんどん引っ張っていって、今年こそ全国制覇できるようにチームとして頑張っていきたいです」。189cm、78kgの大型DF五嶋は主将、守りの要として大津を支える。
五嶋は20日から23日までU-17日本高校選抜候補合宿に参加。大学生とのフィジカル差や運動量能力の差を感じた部分もあったというが、予測を速くして動いて止め切るなど格上相手に対人の強さを発揮していた印象だ。
「1年前なんか、こんなところにいるような選手ではなかったと思うし、多少成長したのかなっていう風には思いますけど、こうやって上手い選手の中に入ってやったりする中で、まだまだだなっていう風に感じる部分は多々あります」。それでも、1対1はこの1年間で大きく成長したことを改めて実感。プロを目指す注目CBは、アジリティやフィジカル面をさらに向上させてより屈強なDF、大津を勝たせる存在になる。
(取材・文 吉田太郎)
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Source: 大学高校サッカー
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