アジア杯決勝トーナメント1回戦・バーレーン戦(○3-1)から一夜明けた1日、日本代表はバーレーン戦の控えメンバーを中心にトレーニングを行った。グループリーグ初戦のベトナム戦(○4-2)、第2戦のイラク戦(●1-2)に先発したDF菅原由勢(AZ)だが、この2試合はベンチスタート。代わって右サイドバックで先発したDF毎熊晟矢のプレーには素直に刺激を受けている。
「相手が後ろを固める中、毎熊選手が素晴らしいポジション取りをしていたと思うし、そこは勉強しながら見ていた」。前半31分、中央に絞って横パスを受けた毎熊の右足ミドルが先制点につながったシーンについては「左で形をつくって、スペースを見つけて空いたところに入っていくのは毎熊選手の良さだと思うし、そこで(ミドルシュートを)振れる決断ができたのも素晴らしい」と感嘆した。
3日の準々決勝・イラン戦まで中2日の連戦ということもあり、菅原に先発機会が戻ってくる可能性もある。「彼(毎熊)の相手に合わせてプレー、ポジションを変えていくスタイルは僕ももっともっと学ばないといけない」。そうリスペクトしたうえで、タイプの異なる右サイドバックとして自分のやるべきことも整理している。
「自分と毎熊選手は違うところをまず理解しないといけない。毎熊選手がやったことを自分がやらないといけないのかというと、そうじゃない部分とそうであるべき部分があると思う」。そう指摘すると、「そこの区別をしっかり付けて、チームから求められるベースと自分がやらないといけないことを考えて、そのうえで自分が持っているプラスアルファを出してチームに貢献しないといけない」と誓った。
バーレーン戦ではMF旗手怜央が右ふくらはぎを痛めて負傷交代。今大会中の復帰は難しそうで、ここからの連戦をまさに総力戦で乗り越えていく必要がある。「選手、スタッフ、ファンもそうだし、記者の皆さんもそうだと思うけど、日本全体が一つにならないと優勝できないと思うので、そこは皆さんと一緒に戦えたらと思う」。取材時点ではMF伊東純也の離脱はまだメディアに発表されていなかったが、旗手に関する質問に神妙な表情で答える菅原の口ぶりは祈りのようにも聞こえた。
(取材・文 西山紘平)
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Source: サッカー日本代表
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