[2.2 アジア杯準々決勝 オーストラリア1-2(延長)韓国]
アジアカップの準々決勝で、韓国代表が延長戦の末にオーストラリア代表を2-1で下した。
優勝候補チーム同士の対戦は、前半から互いにチャンスが生まれる展開になった。まずは19分にオーストラリアがエリア内に侵入したFWクレイグ・グッドウィンのシュートのこぼれ球にMFコナー・メトカトーフが詰めるも、上手くミートすることが出来ず決定機を逸する。
一方の韓国も前半32分、浮き球に反応してエリア内に侵入したDFソル・ヨンウの折り返しをMFファン・ヒチャンが押し込む。先制に成功したかと思われたが、副審の旗が上がりオフサイド。VARの確認のあとに、ノーゴールで試合が再開された。
しかしこのままスコアレスで折り返すかと思われた前半42分、オーストラリアが専制に成功する。高い位置でボールを奪ったオーストラリアはエリア内でボールを繋ぐと、メトカトーフの浮き球クロスをグッドウィンが左足ダイレクトで合わせる。オーストラリアが1点をリードして後半に向かうことになった。
後半の最初のチャンスもオーストラリアだった。だが9分、FWマーティン・ボイルが連続シュートでゴールを狙うが、いずれもGKチョ・ヒョヌの好セーブに防がれると、こぼれ球を狙ったFWミッチェル・デュークのボレーも上手くミートせず、ボールは枠外に飛んでいった。
徐々に前がかりとなっていく韓国だが、なかなかゴール前での決定機を作りだすことが出来ない。逆にオーストラリアは守りを固めると、鋭いカウンターから韓国ゴールに迫る場面を作る。後半38分にDFジョーダン・ボスの左クロスにデュークがダイビングヘッドで飛び込むも、これは惜しくも枠右に外れた。
試合はこのまま1-0でオーストラリアが逃げ切るかと思われたが、アディショナルタイムに韓国が劇的な同点弾を決めることになる。左サイドでボールを受けたMFソン・フンミンがエリア内で縦に仕掛けると、DFルイス・ミラーに倒されてPKを獲得する。これをファン・ヒチャンがしっかりと決めて、スコアをタイに戻した。
そして延長前半14分、韓国が逆転に成功する。エリア手前の左サイドでFKを獲得すると、ソン・フンミンが直接狙う。壁の上を越えたシュートはGKの手を弾いてニアサイドを射抜き、韓国に歓喜の瞬間を呼び込んだ。今季もトッテナムで12得点を決めるエースストライカーの今大会2点目でついに韓国が勝ち越した。
オーストラリアは延長前半終了間際にスライディングで競り合ったMFエイデン・オニールにイエローカードが出る。そしてVARが介入すると、オンフィールドレビューを行った主審は相手に足裏が入っていたことを確認すると、レッドカードに訂正。オーストラリアはさらに厳しい状況に追い込まれた。
試合はこのまま韓国の勝利で終了。激闘を制した韓国が、準優勝だった15年大会以来、2大会ぶりのベスト4に進出した。6日に行う準決勝ではヨルダンと対戦する。一方のオーストラリアは、2大会連続のベスト8敗退となってしまった。
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Source: 海外サッカー
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