[2.4 群馬県新人大会決勝 前橋育英高 1-2 桐生一高 アースケア敷島サッカー・ラグビー場]
桐生一高は中盤の攻防で前橋育英高を上回るような戦い。MF谷口諒治(2年=ドラゴンズ柏出身)とMF小林昂立(2年=桐生大附中出身)のダブルボランチが攻守両面で利いていた。
谷口は「自分はアンカーの方をやってるので、前は相方のコバコウ(小林)に任して、後ろは自分がやるっていうのをいつも話している」と説明する。小林の後方で「守備の方が得意」という谷口が連動してボールを奪い、セカンドボールを回収した。
「真ん中で蹴られた時に、自分たちが拾うっていうことをコバコウとしっかりと話し合って、蹴られた時にしっかり拾えていたから、自分たちのペースで最初は入れて、点にもなったので、そこは良かったかなと思います」(谷口)
谷口は中盤で空中戦の強さやボールを繋ぐ力を発揮し、前線へ飛び出す動きも。後半立ち上がりには右サイドからの折返しに走り込んで右足シュートを打ち込んだ。「(準決勝の)健大(高崎)戦でもゴールを決めることができたので、シュートの意識を持って狙いつつ、自分で行けるところは行きたいなと思って、前に行く守備の起点にもなったかなと思います」。目標は走ることや守備でチームに貢献できるプレーヤーだ。
「理想としては、プロ選手で言うと、カンテ選手みたいに運動量や守備で貢献していきたいかなと思います」。そして、昨年のプリンスリーグ関東1部で対峙し、3得点を許した鹿島ユースMF小倉幸成主将(3年)のように、得点も取れるボランチを目指していく。
「今季は初めての大会でこうやって優勝っていう結果ができたので、今後の自信になっていくのかなと思いますし、このままもっと上げていって、インハイ、選手権でも、全国出れるように頑張っていきます。自分、去年プリンス出て、無得点だったので、プリンス全部通してしっかりと点を決めれるようなボランチになっていきたい。8点ぐらい取りたいです」。宿敵・前橋育英からの勝利を良い意味で自信と成長に繫げ、目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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