[2.10 エキシビションマッチ 広島1-2G大阪 Eピース]
今季よりガンバ大阪に加入したMF鈴木徳真は試合序盤からボールタッチを増やしながら積極的にゲームに絡むと、セットプレーのキッカーとして得点を演出する活躍もみせた。「楽しかったです。90分プレーできたことは嬉しかった」。その表情はプレシーズンの充実さを伺わせていた。
“禁断の移籍”と言われようとも、動じない覚悟がある。鈴木は昨年まで2年間、“ライバルクラブ”のセレッソ大阪に在籍。ただ2年目の昨季はJ1で19試合に出場したが、出場時間数は前年の半分以下となった。3月で27歳になるシーズン。香川真司や清武弘嗣らにも相談することで、じっくりと今後のキャリアと向き合った。
「クラブのためにというところでは残りたかったけど、自分のことを考えると残るべきではないと思った。それで叩かれるのであれば嬉しいこと。いなくなんなよ、ということだと思うので」
これまで挫折をバネに成長してきた自覚がある。高校に上がる際に最初はサンフレッチェ広島のユースへの入団を希望したが、セレクションに通らなかったことで前橋育英高に進学した。U-17W杯に出場するなど、世代を代表する選手になったが、当初目指していた高卒時点でのプロ入りは叶わなかった。
そして在籍してきたチームで結果を残してきた自負もある。「もう一回このチームの価値を取り戻したい。育英の時も筑波の時もヴォルティスの時もそういう思いでやってきた。とにかく試合に出て活躍したいなと思います」。昨年は同じ1997年生まれのDF毎熊晟矢(C大阪)が日本代表として大きく飛躍する姿を目の当たりにした。どこにきっかけがあるか分からない。鈴木もG大阪を復活させることで、その存在価値を知らしめる。
(取材・文 児玉幸洋)
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