[2.17 富士フイルムスーパー杯 2024 神戸 0-1 川崎F 国立]
試合を決定づける得点になるかと思った。川崎フロンターレは後半22分、ゴール正面やや左の位置でFKを獲得すると、MF瀬古樹がボールをセット。狙いすまして右足を振り抜くと、日本代表GK前川黛也も一歩も反応できない右上の絶妙なコースに飛ぶが、シュートは無情にもクロスバーを叩いた。
ただチームは後半3分に決まった新加入DFファン・ウェルメスケルケン・際のゴールで奪ったリードを守り抜いて1-0で勝利。ゲームキャプテンを務めた瀬古が、優勝カップを掲げて集合写真に収まった。
FKの場面については「入ってほしかった。自分では入ったかなと思ったけど、落ちが少し足りなかった」と唇を噛んだ瀬古も、「(13日の試合から先発全員が変更で)チーム力が問われる試合だった。メンバーに入っている選手全員で戦う部分が出せたのかなと思います」と胸を張った。
明治大では4年生になるまでトップチームの試合に掴めなかった遅咲きだったが、横浜FCではプロ1年目からレギュラーを獲得。2シーズンを過ごすと、プロ3年目の22年に川崎フロンターレへの移籍を果たした。
川崎Fでの1年目はリーグ戦13試合の出場にとどまったが、2年目の昨季は28試合に出場。望んでいたハイレベルな競争によって、技術面の向上を身をもって感じることが出来ているという。
今季は全ての面でキャリアハイを目指す。「今年は数字にこだわっています。特に数字は決めていないけど、ゴールだったりアシストは去年より多く出来ればと思います」。日本代表やその先も視野に入れたいところだが、「今は地に足をつけてやりたい」と冷静に現在地を見据えた。
(取材・文 児玉幸洋)
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