[2.18 ちばぎんカップ 柏 1-2 千葉 三協F柏]
ジェフユナイテッド千葉の新たな背番号10が、いきなりゴールを挙げて敵地に詰めかけたサポーターの期待に応えた。
28回目を数える千葉と柏によるちばぎんカップは、千葉のペースで試合は進んでいった。迎えた前半37分、千葉は自陣右サイドでのFKからボールをつないでいくと、そのまま左サイドへ展開。MF日高大からの縦パスをMF横山暁之が受けると、横にいたFW小森飛絢へ。小森はシュートモーションに入るも、上がってきたMF田口泰士に横パス。ダイレクトで放った田口のミドルシュートはブロックされるも、こぼれ球をDF高橋壱晟が右足で狙う。密集をすり抜けたシュートは、GK松本健太にセーブされたが、ゴール前につめていた小森が押し込んで千葉が先制点を奪った。
小森にとっては2年連続となる、ちばぎんカップでのゴールだ。新潟医療福祉大学から加入1年目だった昨年のちばぎんカップでは、41番をつけて先発。大量5ゴールが生まれた試合で、最初のゴールを挙げていた。
ちばぎんカップから6日後、長崎とのJ2開幕戦でもスタメンを飾ると、早速J初ゴールを挙げる。その後、シーズンを通して活躍を見せ、33試合に出場し13ゴールを記録。チームのJ1昇格プレーオフ進出に大きく貢献した。プレーオフでは惜しくもJ1昇格はかなわなかったが、小森はJ2ベストイレブンに選出され、飛躍のルーキーイヤーとなった。
年が明け、2024年1月1日、チームからアナウンスされた小森の契約更新。同13日に発表された新体制では、MF見木友哉(→東京V)の移籍で空いていた10番を、小森が担うことが明らかになった。
プロ2年目の初陣となるちばぎんカップの試合後、ミックスゾーンで記者たちに対応する様子は、1年前とは比べられないほど表情と言葉に自信が満ちていた。「去年成し遂げられなかったJ1昇格を、今年は必ずJ2優勝して、成し遂げるように1年間がんばっていきたいです」と16年ごしの悲願を見据えるエースストライカーは、個人としても「J2で得点王」と掲げて高みを目指す。
(取材・文 奥山典幸)
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