[2.23 J1第1節 広島 2-0 浦和 Eピース]
浦和レッズは昨季J1リーグ戦で最少27失点だった守備陣が2失点を喫した。プロデビュー20年目のGK西川周作は古巣のサンフレッチェ広島の前に屈し、唇を噛むしかなかった。
前半の立ち上がりは浦和が連続してチャンスをつくった。しかし、徐々に広島に押し込まれるようになると、前半終了間際の45分、広島MF川村拓夢に左足でミドルシュートを打たれる。この一発目に対しては西川が左にひとっ飛びしてまずはセーブ。しかし、両手で弾いたボールは距離が短く、ゴール前に詰めたFW大橋祐紀にニアへ蹴り込まれ、先制点を奪われた。
ただ、動揺はなかった。「あそこにこぼれたのは自分の中では想定内。大橋選手が角度のないところから決めたのは彼が本当に良い働きをしたんじゃないかと思う。自分の中では精一杯やった結果なので引きずることなくプレーを続けられたと思う」(西川)
守備が崩れたのは後半だった。「開幕戦、アウェイで無失点に抑えて勝つことを目指したが、それができなかったところで、後半は自分たちがリスクを負っていった」(西川)
すると、これがさらなる失点につながり、傷を広げることになってしまった。西川は相手のハイプレスにはまってビルドアップで苦しんだことについて、「受け手と出し手のタイミングのところが難しかった。リスクをおうところと負わないところはハッキリさせなくては」と悔しさをにじませた。
それでも前向きに捉えている部分はある。ペア・マティアス・ヘグモ新監督が就任してからまだ6週間。「きょうみたいな課題はキャンプでは出づらかった。ここで出たので、それを良い方に捉えて、解決方法をみんなで高め合っていければと思う」と前を向き、東京ヴェルデイをホーム埼玉スタジアムに迎え撃つ次節を見据えた。
(取材・文 矢内由美子)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2024シーズンJリーグ特集
Source: 国内リーグ
コメント