[3.3 J1第2節 浦和 1-1 東京V 埼玉]
開幕2試合を終え、攻撃の歯車が噛み合わなかった。浦和レッズは終盤でPKを奪取し、2試合目で待望の今季ファーストゴール。今季から浦和を率いるペア・マティアス・ヘグモ監督は「前半はいい形でコントロールできていた。だが、インサイドハーフの裏抜けという重要なプレーが欠けていた。ウイングも背後に向けて相手の脅威になるところが少なかった。相手にとって守りやすいプレーだった」と振り返った。
開幕節は無得点で終わり、第2節は今季初のホーム戦。5万863人が集った埼玉スタジアム2002での一戦となったが、前半42分に東京ヴェルディに先制ゴールを奪われた。後半に入っても最前線にボールは入らない。交代カードを切ったところで攻勢は強まり、途中出場DF大畑歩夢の奮闘が実る。PKを奪取すると、DFアレクサンダー・ショルツが冷静に決め切り、同点で試合を終えた。
指揮官は前半で裏抜けの回数が足りなかったことを指摘。後半でそのプレーを増やした意図を明かす。「守備は4-4-2で追い込む形を取った。そしてボールを握ることはできたが、もっと決定機を作らないといけない」。勝ち点1を取れたことに及第点を与えつつ、攻撃面で不足していた点を認めた。
就任から2試合を終え、指揮官の求める攻撃はまだできていない。MF伊藤敦樹やMF小泉佳穂のプレーを評価しながら「インサイドハーフとウイングの関係性を深めていけばより良くなる。昨年まで足下へのボールでプレーをすることに慣れていた。しかし、相手の裏のスペースを使うことで間延びさせることを求めている」とさらなる改善を求めた。
指揮官は体調不良でメンバー外となったFW前田直輝を始め、MFオラ・ソルバッケン、MF大久保智明の来週からの復帰をほのめかす。今季初勝利、そして指揮官にとって日本での初白星を狙うべく、10日の次節・北海道コンサドーレ札幌戦に臨む。
(取材・文 石川祐介)
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