[3.2 デンチャレ決勝 関東選抜B3-1プレーオフ選抜]
優勝した関東選抜Bの選手たちからは、「一体感」という言葉が多く聞かれた。「チームが一体感がすごくあって、盛り上げてくれる選手がたくさんいて、事前合宿からいい雰囲気で臨めたのはよかったと思います」。プレーオフからトータル5試合でゴールマウスを守ったGK西澤翼(桐蔭横浜大3年=磐田U-18)はチーム力の勝利に胸を張った。
ただ個人のパフォーマンスについては納得がいっていないという。プレーオフ初戦の北信越選抜戦と本大会初戦の東海選抜戦は無失点で抑えたが、決勝を含めた残りの3試合ではいずれも1失点していた。「優勝したことは嬉しいですけど、そこは悔いが残るとところです」。
ここまで結果にこだわったのは、オフの経験からだった。磐田U-18出身の西澤は今オフ、大学に入ってからは初めてジュビロ磐田のキャンプに参加。「今回が初めましてだった」という川口能活GKコーチの指導を受けた。そこで強く言われたのが、「基礎の大切さ」と「結果にこだわること」だったという。
「能活さんには基礎ができないといけないと。あとは結果にこだわること。だからゼロにこだわりたかったし、そこが評価のポイントになると思っていた。近くで川島(永嗣)選手や三浦龍輝選手、杉本光希選手といい時間を過ごせたことが、このデンソーに繋がったのかなと思います」
関東選抜Bには西澤のほか、DF松本太一(桐蔭横浜大3年=広島ユース)、FW渡邊啓吾(桐蔭横浜大3年=旭川実高)が桐蔭横浜大から参加した。チームにもいい流れを持ち込みたいところだ。一昨年度は大学選手権(インカレ)で初の日本一に輝いた同大だが、昨年は全国大会に出場することすらできなかった。
今年は有望な新入生も入ってくることから、タイトルへの思いも強くしている。西澤はここでも「自分が決められなければ勝ち点は取れるので、結果にこだわっていきたい」と、ここにも川口コーチの教えを持ち込むと、「関東リーグを優勝して、インカレ、総理大臣杯も含めてタイトルを取りたい」と力強く意気込んだ。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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