[3.2 J1第2節 鹿島 1-1 C大阪 カシマ]
J1リーグは2日、第2節を各地で行い、鹿島アントラーズはセレッソ大阪と1-1で引き分けた。前半は一方的に劣勢を強いられ、後半13分にクロス攻撃からFWレオ・セアラの先生ゴールを許したが、終盤にDF植田直通が今季初ゴールとなる同点ヘディング弾。ホーム開幕戦で勝利こそならなかったが、勝ち点1を掴み取った。
開幕節で名古屋を3-0で破った鹿島はホーム開幕戦。MF土居聖真に代わってMF藤井智也が先発し、前節後半のメンバーで臨んだ。対するC大阪は開幕節でFC東京と2-2でドロー。DF鳥海晃司に代わってDF西尾隆矢が先発した。鹿島はMF佐野海舟、C大阪はDF毎熊晟矢と日本代表のアジア杯メンバーも共に先発した。[スタメン&布陣]
最初のビッグチャンスはC大阪。前半18分、鹿島のCKを自陣で阻むと、MF香川真司とMFルーカス・フェルナンデスのパス交換で抜け出し、カウンター攻撃を繰り出した。レオ・セアラがドリブルで運び、フィールド3対2の数的優位に。だが、右に流したパスに走り込んだルーカスが狙うも、GK早川友基のファインセーブに阻まれた。
その後もC大阪のペースが続き、毎熊のワンタッチパスを起点に鹿島のハイプレスを攻略。前半24分には香川のクロスからFWカピシャーバが右足で狙ったが、これも早川のスーパーセーブに阻まれた。ところが同37分、C大阪はルーカスが右太もも裏を負傷。MF為田大貴との交代を迫られ、為田が左ウイング、カピシャーバが右ウイングに回った。
そのまま0-0で迎えた後半開始時、鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督は藤井に代わってFW鈴木優磨を投入。右頬骨骨折の治療を続けている鈴木は黒いフェースガードを着けてピッチに立った。その後は勢いよく攻められるようになり、立て続けにペナルティエリア内への侵入を見せた。
さらに鹿島は後半10分、右サイドの高い位置で相手のビルドアップにプレッシャーをかけ、ボールを奪うと、FWチャヴリッチが右に流れながらパスを受けてクロスボールを配球。ゴール前の鈴木には惜しくも合わなかったが、ファーで反応したMF仲間隼斗が右足ボレーで狙う。だが、これが枠外。この試合で最大のチャンスを逃した。
すると後半13分、C大阪が試合を動かした。左CBのDF舩木翔が相手のプレスを誘い込み、縦のMF奥埜博亮に当てて加速すると、落としを受けたDF登里享平のスルーパスに為田が反応。為田はそのまま縦に仕掛けて左足でクロスを送り、ゴール前でフリーになっていたレオ・セアラが冷静なトラップから左足でねじ込んだ。
なおも攻めるC大阪は後半16分、舩木の縦パスを為田が鮮やかなヒールキックで縦に流し、今度は奥埜が左サイドを攻め込むと、クロスボールにまたもレオ・セアラが反応。だが、ヘディングシュートは枠を捉えられず、今季初ゴールからの連発とはならなかった。同20分にはカピシャーバがDF関川郁万のファウルを受け、FKを獲得。レオ・セアラのキックは早川の正面に飛んだ。
ビハインドで流れを失った鹿島は後半22分、イエローカードを受けていた関川と樋口を下げ、MF名古新太郎とMFギリェルメ・パレジを投入。ベンチにはCBを入れていなかったため、佐野がCBにスライドした。一方のC大阪は同27分、奥埜に代わってFW上門知樹を入れたが、その直後にレオ・セアラも負傷。登里も下げてDF山下達也、DF奥田勇斗を入れ、5バックの布陣にした。
するとこのアクシデントにつけ込む鹿島がセットプレーから勢いを見せ、後半32分には濃野にビッグチャンス。だが、GKキム・ジンヒョンのスーパーセーブに防がれる。同34分には鈴木の折り返しにチャヴリッチが反応するも、シュートはDFにブロックされ、C大阪守備陣がなんとか耐える形となった。
それでも後半40分、FW垣田裕暉も入れて迫力ある攻撃を続けていた鹿島が追いついた。ゴール左斜め前で獲得したFKを名古がゴール前に送り込むと、ファーサイドから飛び込んだのは植田。代名詞の強烈なヘディングで決めた。その後は互いに攻め合う時間が続いたが、スコアは変わらずタイムアップ。勝ち点1を分け合う結果に終わった。
(取材・文 竹内達也)
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