[3.3 ヤングサッカーフェスティバル U-16静岡県選抜 3-1 U-16東京都選抜 草薙陸]
U-16静岡県選抜は、08年早生まれのMF針生涼太(清水ユース/1年=FCフォーリクラッセ仙台出身)が先制点を叩き出した。
前半21分、CB細谷蒼太(富士市立高)が右サイド後方からロングクロス。これがファーサイドへ通る。針生はタイミングを合わせて左足一閃。「ずっとクロスでファー来るのを待ってたんで、ボール流れてきて、当てる感じで蹴ったら良い感じに入ったんで良かったです」という一撃を逆サイドのゴールネットに突き刺した。
「いつもはああいうゴール外すんですけど、今日は調子良くて入りました」と微笑。スピードと左足を武器とするサイドアタッカーが、鮮烈なゴールで静岡のサッカーファンを喜ばせた。直後にも抜け出しから左足シュート。前半35分間のみのプレーだったが、武器を発揮し、勝利に貢献した。
宮城県仙台市出身で中学時代はFCフォーリクラッセ仙台でプレー。東北を離れ、静岡の名門クラブへ進むことを決めた。「たまたま1個上の大会で見つけてもらって。清水エスパルスは、やっぱりユースだと一番強いっていうイメージがあったんで決めました」。環境が変わる中、ドリブルで積極的に仕掛ける力やボールを呼び込む部分で成長できたという。
昨年、U-15日本代表候補に選出。今年2月には、U-16日本代表の一員として、ポルトガル遠征を経験した。1ゴール1アシストと結果を残した針生は、先輩MF矢田龍之介(2年)のようにU-17ワールドカップへ出場することを目指す。
「エスパルスでも矢田龍之介くんが入っていて。やっぱり自分のチームから活躍してる選手がいると自分も活躍したいなと。早生まれで代表入ってるんで、自分が引っ張って勝利をもたらすような選手になりたいです」
同じ左サイドを主戦場としている日本代表MF三笘薫のドリブルを参考に、武器を磨き続けてチームを勝たせる存在へ。今年は、「(清水ユースで)プレミア(リーグ)昇格して、自分は代表にずっと選ばれるようにしたいです」という目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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