[3.18 J-VILLAGE CUP U-18決勝 川崎F U-18 2-2(PK6-5)前橋育英高 Jヴィレッジスタジアム]
目標としていたJ-VILLAGE CUP U-18での連覇を達成。川崎フロンターレU-18は、4月のプレミアリーグEAST開幕へ向けて弾みをつけたが、ゲーム主将の右SB柴田翔太郎(2年=川崎フロンターレU-15出身)は「正直、納得はしていなくて……」と悔しさを滲ませていた。
前日のU-17日本高校選抜戦は、高精度のクロスを連発して1アシストしたほか、突破力と対人守備の強さも見せていた。決勝でも柴田の鋭いクロスが相手オウンゴールを誘い、先制点に。だが、「やっぱり今日のプレー、自分の質は最後ちょっと落ちてたと思います」と首を振る。
「今日、(主将のDF土屋)櫂大がいなくて、キャプテンマークを巻かせてもらってたんですけど、巻かせてもらってるからには圧倒的な存在感も出さないといけないと思いますし、良くない日があると思うんですけど、サッカー選手としてそこをどう乗り越えるかっていうのが一年間出続けていく上で大切なことだと思うんで。今日の出来には正直満足してないですし、まだ開幕まで時間があるので、その開幕から存在感を出していけるようにと思っています」と誓っていた。
左右のSB、SHでハイレベルのプレーを見せる柴田は昨年、U17アジアカップでU-17日本代表の右SBとして躍動。攻守で活躍を続け、優勝に貢献した。U-17ワールドカップでもセネガル戦で先制点をアシストし、相手の強力アタッカー相手に守備でも奮闘。川崎F U-18でのラストイヤーとなる今年は、どの試合でも存在感を出すことを目指している。
「自分のタイプ的に調子悪い日でも走れるっていうところはありますし、キックの質が落ちることはないので。より自分の良さを出すために目を向けるところをシンプルにすれば、そういうところは乗り越えられるのかなっていう風には、去年1年の個人の分析をした中で思ったので、もっとシンプルにやることを今日は心掛ければっていう風に、今振り返ってみるとそう思っています」
目の前の一日一日に本気で取り組み、成長をし続ける一年にする。「今年は、個人として5ゴール10アシストっていう具体的な数字を掲げて、自分に課してやってるので、そこに向けて個人としてもほんとこの一年あったから成長できたって思えるような一年にしたいなと思います」。U-18年代の注目DFは、悔しい内容となったJ-VILLAGE CUP U-18決勝から必ず成長を遂げる。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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