U-23日本代表の大岩剛監督は21日、国際親善試合・U-23マリ代表戦の前日会見に出席した。今回の活動は、4月のパリオリンピックアジア最終予選前の活動として最後。22日のU-23マリ戦、25日のU-23ウクライナ戦を控えて「一つひとつの試合に向けて、これまでのスタンスを続けながら準備をしたい」と述べた。
20日早朝、パリ五輪・サッカー競技のグループリーグ組み合わせ抽選会が行われた。4グループの組み分けが決まったが、アジア枠3つはいまだ未決定。4月のU23アジアカップ上位3か国と、同大会4位とアフリカ予選4位の大陸間プレーオフ勝者が本大会に行くことができる。
またアジア枠の振り分けは、U23アジア杯の成績ではなく東京五輪の成績順の予定。正式発表はU23アジア杯終了後になるが、東京五輪で4位の成績を残した日本がパリ五輪出場を決めると、グループリーグはアジア枠1のグループDになる。抽選会の結果、グループDはアジア枠1、パラグアイ、イスラエル、そしてマリの4チーム。22日に対戦するマリと、パリ五輪で再戦する可能性も高まった。
大岩剛監督はそのことに言及。「抽選結果は把握している」としながらも「まず今回の招集グループのなかでのやるべきことを明確にして、(明日)マリと戦うことにフォーカスしている。それによって何かを変えることは考えていない」との発言に留めた。
大岩監督体制の発足から丸2年が経過したが、常に変化する状況のなかでその時々の100%を追求している。指揮官は「完成度に数字はない。いろんな選手が招集されるなかで、それぞれの特徴がある選手が集まるので、その都度レベルが高いものにしていく」とチームの進捗度を語る。「常に100%を求めながらも、よりよい100%を求めて、いろんな課題を示しながら成長を促したい」。U-23マリ、U-23ウクライナとの試合に目を向けていた。
(取材・文 石川祐介)
Source: サッカー日本代表
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