[9.10 関東ROOKIE LEAGUE Bリーグ・Cリーグリーグ入れ替え戦 清水桜が丘高 1-3 習志野高 時之栖うさぎ島G]
10日、「関東ROOKIE LEAGUE」Bリーグ・Cリーグの入れ替え戦が行われ、Cリーグ2位の習志野高(千葉)がBリーグ9位の清水桜が丘高(静岡)に3-1で勝利。初のBリーグ昇格を決めた。
習志野はCリーグで7勝1分1敗の好成績。勝点で駒澤大高(東京)と並んだが、得失点差で下回って2位となり、自動昇格を果たすことはできなかった。それでも、この日2得点のMF中渡瀬統貴が、「昇格かかっているので、この状況を楽しみながらできたらなと思ってやっていました」というように、入れ替え戦の緊張感を楽しみながら、自分たちの特長を発揮。清水商高の伝統を受け継ぐ清水桜が丘との公立校対決を制した。
ゲームメーカーのボランチ、MF内山雄仁は「難しい試合だったので、まずはFWに当ててからの自分たちのサッカーを、しっかりとサイドから攻めて崩せたので良かったと思います。自分はラストパスとかが得意なので、しっかりFWの裏とかサイドに散らすことを意識していました」と説明する。
前半、中渡瀬が「自分の持ち味のドリブルからのシュートでゴールできたので良かったかなと思っています」というゴール。また、中渡瀬がドリブル突破でサイドをえぐり、その折り返しを内山が決めて2点を先取した。対する清水桜が丘は後半8分、MF加納琉生が追撃ゴール。だが、習志野は26分にクロスのこぼれを中渡瀬が決めて突き放した。
清水桜が丘はなかなか自分たちの力を出せずに苦戦。一方、習志野はGK木村瞬やCB石黒遥斗、CB本間颯月ら守備陣も奮闘して2点目を許さない。習志野が3-1で勝利。指揮を執った佐藤有毅コーチはリーグ戦を通して色々なチームから学び、成長し、最後まで走って戦った選手たちを讃えていた。
習志野にとって清水商は、90年の第1回全日本ユース(U-18)選手権決勝で敗れている因縁の相手。その難敵を倒し、後輩たちにBリーグで戦う権利をプレゼントした。今後へ向けて内山は、「選手権とかもあるのでしっかり自分の良いところを出して、活躍できるようにしたい」と語り、中渡瀬は「習志野でも上のカテゴリーに上がっていかないといけない。この経験を上にも伝えていきたいですし、自分の成長にも繋げていきたいです」。伝統校・習志野の1年生は「関東ROOKIE LEAGUE」での経験、勝利を今後の成長、飛躍に結びつける。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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