[3.25 国際親善試合 U-23日本 2-0 U-23ウクライナ ミクスタ]
「4、5年ぶりに出た」という日本国内での試合に燃えた。U-23ウクライナ代表戦に先発したU-23日本代表GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)が安定したプレーを披露。クリーンシートでの勝利に貢献した。
「大岩(剛)監督とはつなげるところはつなぐことや、背後のボールは無理だったら蹴るということを話していた」(小久保)というように、機に応じてシンプルなプレーを選択したことが無失点につながった。前半19分には降りしきる雨の中でバックパスとも思える難しいボールへの対応があったが、ここでも相手のチャンスにさせることなく難を逃れた。
「3か月ぶりの試合」(小久保)とあって緊張していたというが、「自分らしく良いプレーができたと思う」と安堵感も見せた。柏の下部組織で育ち、2019年1月にポルトガルの名門ベンフィカへ移籍したが、現在プレーしているのはベンフィカのUー23チーム。「最近は試合になかなか出られていない」と嘆くが、日頃の練習の成果がスコアに出た形だ。
ただ、無失点に関しては「攻撃する時間がウクライナより断然多かったので、攻撃陣が頑張ってくれたと思う」と仲間に感謝する。
ウクライナについては「引いているようで急に前から来て、嫌なプレッシャーのかけ方をしてきたので、はじめは難しかった。サイドにつないでサイドから狙ってくる感じだったし、背後を狙って一発という怖さもあった」という。その中で活きたのはコミュニケーションだ。
「シンプルにやろう。無理なら前へ蹴ろうとCBと話していた。前半はうまくいかないこともあったが、奪ってからチャンスをつくったり、セットプレーで得点を取ったりしたことで、自分たちの良い流れで試合をできた」
この後、4月にはパリ五輪アジア最終予選がカタールで行われる。「(ウクライナと)パリでまた当たりたい」。願いを実現するためにはアジア最終予選を勝ち抜いてパリ五輪切符をつかむことが必須。小久保が目をキラリと輝かせた。
(取材・文 矢内由美子)
Source: サッカー日本代表
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