数年前までアマチュアクラブでプレーしていた選手がプレミアリーグ優勝を果たしたり、A代表デビュー戦がワールドカップになったりとサッカーキャリアには様々なストーリーがある。アメリカでは23歳で引退した選手がアメリカンフットボールの選手に転身し、世界最高峰リーグのナショナル・フットボール・リーグ(NFL)デビューを果たす“逆転物語”が生まれた。
歴史的な選手となったのは、2017年にドラフト1位でメジャー・リーグ・サッカー(MLS/北米1部)のトロントFCに加入したブランドン・オーブリー。MFとしてプロキャリアを始めるもMLSでの出場は叶わず、翌シーズン限りで現役を引退した。そのままソフトウェアエンジニアとして働き始めたが、妻の一言が人生の転機となったようだ。
MLS公式サイトによると、オーブリーは中学生までアメリカンフットボールをプレーしていたという。プロサッカー選手を引退して1年目の19年にNFLの試合をテレビ観戦していると、妻から「あなたならできるんじゃないの」と言われたようだ。この言葉に刺激を受けたオーブリーはサッカー譲りの正確なキックを武器に、アメリカンフットボールキャリアをスタート。3年後の22年にソフトウェアエンジニアを辞め、アメリカで開催されているもう一つのプロリーグであるユナイテッド・ステイツ・フットボール・リーグ(USFL)のチームとの契約を勝ち取った。
そして今年、NFLのダラス・カウボーイズに加入することが決定。10日のレギュラーシーズン開幕節で早速デビューを果たすと、複数のフィールドゴールを成功して勝利に貢献した。チームによると、ダラス・カウボーイズでのNFLデビュー戦で複数のフィールドゴールを決める選手は23年ぶりの歴代5人目だという。
また、『アス』はオーブリーのトロントFC時代の年俸が6万5000ドル(約951万円)だったが、NFLの最低年俸は75万ドル(約1億981万円)と収入面においても逆転を果たしたことを伝えている。
38-yard for our guy @Brandon_Aubrey pic.twitter.com/FG80JSsVhM
— B2B CHAMPIONSTALLIONS (@USFLStallions) September 11, 2023
Source: 海外サッカー
コメント