日本代表MF鎌田大地が30日、セリエA第30節・ユベントス戦で11試合ぶりの先発出場を果たした。4-4-2のシステムでボランチの一角に入り、後半35分までプレー。ゲームメークとミドルシュートで存在感を発揮し、試合終了間際の劇的な決勝点による1-0での勝利に貢献した。
前体制下で苦境に陥っていた鎌田を抜擢したのは、この日が初陣となったイゴール・トゥドール新監督。ラツィオは今月13日、マウリツィオ・サッリ前監督が辞任し、その後はアシスタント・コーチのジョバンニ・マルトゥシエッロ氏が暫定指揮を執っていた中、初陣を迎えた新監督の信頼を掴んだようだ。
試合後、記者会見に出席したトゥドール監督は鎌田に言及。「トレーニングで選手のことをよく見てきたが、彼は賢く、全てにおいてナイスガイだ」と高評価を伝えた上で「前線でもプレーでき、それはより難しいことだが、さらに難しいライン間でプレーすることもできる。長い目で見て彼がどこでプレーするかはやっていくうちにわかるだろう」と他のポジションでの起用も示唆した。
また試合後のフラッシュインタビューでも「大一番でプレーしてくれた。私が求めているプレーの特徴に合っていると感じている。うまく適応しており、前線でも3センターでもプレーでき、インテリジェンスもある」と評価。また新戦力の適応については「レンガは一つずつ積み上げることができ、時間が経つにつれて成長していくものだ」と慎重に見守っていく姿勢も示した。
鎌田はラツィオ1年目の今季、開幕から4試合連続で先発出場し、1ゴール1アシストの結果を出していたが、昨年10月以降は出番が激減。移籍の可能性もあったことからアジア杯招集が見送られるも、移籍は実現しなかった。その結果、2024年に入ってからはベンチを温める日々も続いていたが、今回の体制変更で復活の兆しが出てきたようだ。
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Source: 海外サッカー
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