[4.14 プレミアリーグWEST第2節 帝京長岡高 4-0 神村学園高 長岡NT]
「本当にああいう試合をしたのは、チームとして凄く不甲斐ないと思いますし、本当に切り替えるしかないぞっていうことはみんなに話したので。強い喝も入れましたし、自分も何もやってない。まずは本当に自分にプレッシャーをかけながら、ゲームキャプテンもしていますけれど、本当にチームを自分が勝たせないといけないっていう気持ちでやらないといけないかなっていうのは思いました」
神村学園高(鹿児島)は開幕戦で鳥栖U-18(佐賀)に4-3で勝利。帝京長岡高(新潟)戦は今季初のアウェーゲームだった。1500kmもの距離を航空機とバスで移動して臨んだ戦い。だが、ゲーム主将の日本高校選抜MF名和田我空(3年=神村学園中出身)が悔しがったように、不甲斐ない敗戦となった。
警戒していた立ち上がりに失点。チームリーダーの名和田自身、「(そこで自分が)チームの士気を下げてしまったところがある」と反省する。出足の鋭い相手に対して後手を踏み、DFラインの背後を取られてピンチ。前半の26分、37分に背後を取られて連続失点してしまった。
名和田は「点を取られた後の試合運びっていうのは変えていかないといけないなっていうのは思います」という。この日はミスで流れを渡してしまう部分もあった。また、前半からチャンスは作っていたものの、シュートがGK正面や枠外へ。長期離脱から復帰したFW金城蓮央(3年)を投入してDF背後を突く回数を増やした後半も、ゴールを奪うことができなかった。
試合終盤、ボールに係わり続けた名和田は個の力でシュートまで持ち込むなど相手を驚かせていたが、この日はシュート2本で無得点。前節も11本のシュートを放ちながら1ゴールに終わっている。それだけに、「まだまだだなっていうのはあります。チャンスもあるので、そういう中でどれだけ決めれるかっていうのは、自分が今年1年、ほんとに大きく成長しないといけないところかなっていうのは思います」と改善することを誓っていた。
名和田は3月末から4月にかけて日本高校選抜の欧州遠征に参加。だが、チームはデュッセルドルフ国際ユース大会で10チーム中6位に終わり、世代トップクラスのMF名和田も「まだまだ」と感じる遠征だったという。
「まだまだだなっていうのが率直な感想です。チームとしても結果も残せなくて凄く悔しくて。自分も本当に何もできなかった大会なので、帰ってきてもやっぱりこの調子ですし、上を目指すにはほんとにもっともっと怖い選手にならないとなって思います」と力を込める。
そして、「ほんとに毎試合得点取らないと満足しないですし、今年はほんとにそのぐらいのレベルの選手にならないといけないと思ってるので。ほんとに高校サッカーを代表するような選手になりたいですし、今年1年は本気でやって、プロで開幕からやっていくんだっていう気持ちで、プロの第一歩と思って頑張りたいと思っています」と加えた。九州高校新人大会で活躍したDF中野陽斗(2年)やMF 大成健人(3年)を怪我で欠く状況。だが、注目エースは攻撃のバリエーション増加や精度向上に務め、自分が決めて勝つ。
(取材・文 吉田太郎)
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Source: 大学高校サッカー
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