[4.20 J1第9節 浦和 0-1 G大阪 埼玉]
J1リーグは20日、第9節を各地で行い、ガンバ大阪が浦和レッズを1-0で破った。前節・鳥栖戦(◯2-1)でも同点ゴールを決めていたFW坂本一彩が後半33分、2戦連発となる決勝ゴールを決め、今季2度目の連勝。一方の浦和は41377人の観衆が集まったホームゲームで敗れ、今季初の連敗を喫した。
ホームの浦和は負傷明けのDFアレクサンダー・ショルツが6試合ぶりに復帰。MF大久保智明が3試合ぶり先発でインサイドハーフに入り、MF中島翔哉が左ウイングで今季初先発を果たした。一方のG大阪はFW唐山翔自が右サイドハーフで2試合ぶりの先発出場となった。[スタメン&布陣]
試合の主導権を握ったのはホームの浦和。ショルツとDFマリウス・ホイブラーテンのCBコンビが相手を引きつけながらボールを回すと、アンカーのMFグスタフソンにつけて前を向かせ、攻撃を前進させる。その後の中島、前田のシュートは不発に終わったが、良い攻撃の形を作っていた。
それでも前半18分、最初の決定機はG大阪に訪れた。間で受けたグスタフソンから坂本がボールを奪うと、カウンターをスタートさせ、左のFWウェルトンとのパス交換からゴールに迫る。だが、精度が低くシュートまで打ち切れない。また同22分、ロングフィードのこぼれ球を拾った宇佐美が惜しいミドルシュートを放つも、右に惜しくも外れた。
浦和は23分、右サイドからカットインしたFW前田直輝のミドルシュートが味方のMF伊藤敦樹の頭に直撃。伊藤は一時ピッチに倒れ込んだが、プレーを続けた。G大阪は同42分、GK一森純の縦パスを坂本がフリックし、ダワンのスルーパスからウェルトンが突破。だが、カットインシュートは右に外れ、0-0でハーフタイムを迎えた。
後半も3分、浦和に最初の決定機。右サイドのポケットを伊藤が取り、折り返しのクロスからグスタフソンが狙うも、シュートは枠の上に外れた。さらに同7分、伊藤のボール奪取からつないだFWチアゴ・サンタナのシュートは一森の正面。同10分、綺麗な左展開からDF渡邊凌磨のクロスに伊藤がフリーで反応するも、右ポストを叩いた。
G大阪は後半13分、唐山に代わってMF岸本武流を右サイドハーフに起用。すると同20分、宇佐美からのサイドチェンジを受けた岸本がエリア内を駆け上がり、渡邊との接触で倒れ込む。だが、西村雄一主審はファウルの笛を吹かなかった。浦和は同23分、渡邊のミドルシュートが枠内を襲ったが、これは一森のファインセーブに阻まれた。
すると後半33分、G大阪が試合を動かした。左サイドハーフで途中出場のDF中野伸哉が伊藤からボールを奪い、右へのサイドチェンジでカウンターをスタートすると、ウェルトンが仕掛けてエリア内で横パスを供給。これを受けた坂本が右に持ち出し、強烈な右足シュートをゴール左隅に突き刺した。坂本は鳥栖戦に続いて2戦連発。ユース育ちの20歳がまたも結果を出した。
その後は浦和が勢いのある攻撃を展開したが、そのままタイムアップ。G大阪が敵地で価値ある白星を収めた。
(取材・文 竹内達也)
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