U-23日本代表GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)がイラクとの準決勝を前に、今大会のジャッジについて見解を述べた。
今大会はグループリーグ第1節の8試合で計5枚のレッドカードが出たのをはじめ、準々決勝では全4試合でレッドカードが出た。VARが介入する回数も多く、GKとしては神経を使う。
日本チームがベスト4入りを決めた翌日にあった準々決勝のイラク対ベトナムの試合では、ゴール前に侵入してきたイラク選手の体を両手で押したベトナムGKのプレーがファウルの判定でPKを献上。一見、厳しい判定にも見えるジャッジだった。しかし、小久保は首を振った。
「ポルトガルでもああいうのは出されるので似ているなというのはある。むしろ、向かってくるところに手が入っていて、(ボールに)関係ないところだったので、取られても仕方ないかなと思った。審判は取ってくるだろうなと思ったし、VARが入った瞬間に『これPKだろうな』とみんなで話した」
日本対カタールの試合でもFW細谷真大にエリア外で接触したGKが退場処分を受けた。「真大のところもレッドカードが出た。キーパーとしても気をつけなければいけない」と語るように、小久保は既につかんでいる今大会のジャッジの傾向を踏まえ、気を引き締めることを誓っている。
ただ、大会全般を通じてのジャッジについてはストレスを感じていない。「カタール戦でも審判がちょっと危ないのではと思ったけど、意外にちゃんと取ってくれる。審判についてはいつも通りのプレーをできている感じです」と信頼感を見せる。
一方で、セットプレーからの失点が続いていることについては反省を口にした。
「カタール戦ではゾーンのところでやられてしまった。ただ、途中交代で入った(藤尾)翔太のところでやられたので翔太が申し訳なさそうにしていたけど、相手もいることなのでやられてしまうときはある。そこは修正しつつ、ミスを細かく考えるというよりも、やられる雰囲気を見せちゃったところがあったので、自分たちが出て跳ね返せるところや、自分の準備を徹底すればいいと話している」
準々決勝が終わり、ベスト4は日本、イラク、インドネシア、ウズベキスタンの4チームとなった。「まさかサウジアラビアとウズベキスタンがあそこ(準々決勝)で当たったり、韓国が(ベスト8で)負けたり、何が起こるか分からない。楽しみつつ警戒しつつ、次のイラク戦に向けて再確認していこうと思います」。急成長中の守護神は表情を引き締めた。
(取材・文 矢内由美子)
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Source: サッカー日本代表
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