[4.28 関西 U-16 ～Groeien～G1第1節 神戸弘陵高 2-3 興國高 ダイセル播磨光都第3G]
強さも見せた。だが、神戸弘陵高(兵庫)は「関西U-16 ～Groeien～2024」開幕戦で惜敗。黒星スタートとなった。中盤で存在感のある動きを見せたMF小林晴喜(1年=エスポワール白山FC出身)は、「やっぱり勝てなかったところが悔しいです。(勝敗を分けたところは)最後、もうちょっと球際のところで一人ひとり強くいかないといけなかったんですけど、最後気が緩んで相手の得点になってしまったりしたところですね」と唇を噛んだ。
前半35分までに2点を先取されたが、CB星山蒼空とMF正岡愛翔のゴールで同点。「どんなにコンディションが悪くても、気持ちだけは絶対負けないようにしました」という小林は、ボールを運ぶ部分や相手の背後を狙うパスなどで奮闘した。
また、「誰よりも気持ちは負けない」というボランチは、「『絶対にこれを取る』という気持ちで」インターセプト。担当の河野大貴コーチの下、入学してからの1か月間で成長させてきた「抜かれない守備」で相手の前に立ちはだかった。
神戸弘陵は前からの守備が効果を発揮。右SB矢野秀汰のスプリント力と突破力をアクセントに、しなやかな動きを見せるFW奥村翔哉やトップチームも経験したというMF北山大成ら強力攻撃陣が勝ち越し点を目指した。また、MF谷祐太朗ら交代出場組も奮戦。だが、3点目を決め切ることができず、後半アディショナルタイムの失点によって敗れた。
小林は、神戸弘陵の選手権での活躍から刺激を受けている。「この(選手権の観衆の)中で絶対プレーしたい、ここに行きたいと思った」。練習試合でのプレーを評価されて進学したMFは、日本代表MF遠藤航のようなボランチになって先輩たちと同じステージに立つことが目標だ。
「グロイエン(Groeien)の目標はは、まず優勝することで、3年間の目標は日本一になること。日本一になるために(個人的に)もっと体力をつけたりとか、球際のところ強くしたりとか、3年間でもっと自分のやるべきことをしたいです」。目標達成のため、課題に全力で取り組んでレベルアップし、神戸弘陵を背中で引っ張る。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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