[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.29 関東高校大会東京都予選準決勝 堀越高 0-1 日大豊山高 駒沢第2]
日大豊山高にとって欠かせないボランチ。MF平間右庵(3年=PELADA FC出身)が目指している日本代表MF遠藤航(リバプール)のように、ピッチ上で躍動した。
この日は、選手権3位の堀越高との関東高校大会代表決定戦。平間は「相手の圧力も凄かったのもあって、最初めっちゃ緊張してたんですけど、やっていく中で『自分たち、やれるな』っていうのを感じて、途中から自信持ってプレーできたと思います」と振り返る。
前線、SHの選手たちが運動量を増やす中、平間は「自分のところで取って、できるだけ前の選手に楽してもらいたい」と自分のところでボールを奪い切ることを意識。また、DFラインとの挟み込みやカバーリングも精力的に続けてチームを支えていた。
試合序盤から、存在感のある動き。本人は「(堀越は)全部質高いですし、苦し紛れでずっと守ってたって感じです」と苦笑するが、セカンドボールの回収や相手のパスを弾くこと、味方に繋ぐことなど、とにかく自分がやるべきことを徹底した。
海老根航監督は「僕らは“豊山の遠藤航”って言っているんですけど、ほんとそのぐらいのハードワークしてくれて。彼がほんとに気を利かせて守備してくれるんで、なかなか見えづらいとこではあるんですけど、本当にチームの核になってるんじゃないかなと。関東予選全部通じて、彼が本当によくチームをよく支えてくれたんじゃないかなと思います」と称賛する。
平間はチームメートとともにハードワークを貫き、1-0での勝利と関東高校大会初出場に大きく貢献。試合後、“豊山の遠藤航”の評価を伝え聞くと、「嬉しいです。それをイメージしてるので。自分としても参考にしていますし、自分でやんないといけないところだなって思ってます」と微笑んだ。
小学生時代からCBで高校進学後にボランチへ。「サッカーって攻撃する方が楽しいっていうイメージがあるんですけど、僕はなんか守ったりしてサポートしたいっていう気持ちがあるので、そのプロで活躍してる遠藤航選手とかのプレーを見たりして参考にしました」という。特別なスピードや強さがある訳では無いが、タイミング良く相手の懐に入ってボール奪取。その力とハードワークでチームの躍進に貢献している。
「遠藤航選手みたいに潰し役ってなれるように、自分としてはまだ足りないところがいっぱいあるんで、やっていきたい」。向上心を持って取り組む平間にとって、関東高校大会はアピールのチャンス。チームのために走り、戦い、白星と評価も勝ち取る。
(取材・文 吉田太郎)
Source: 大学高校サッカー
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