[5.6 J1第12節 浦和 2-1 横浜FM 埼玉]
アジア初制覇に向けた決戦を控える横浜F・マリノスに、頼れるオールラウンダーが加わった。J1第12節・浦和戦の後半17分、今季川崎Fから加入したDF山村和也が4枚替えの一員として途中出場し、新天地デビュー。アンカーの位置で約30分間プレーし、試運転をこなした。
投入後は流通経済大の後輩でもあるMF伊藤敦樹に追加点を決められ、「ゲームをコントロールしながら攻撃に出るところだったと思うけど、失点してしまったので難しくなった」と反省を口にした山村。「全体的にバランスを崩しながらプレーすることも多かったので、チーム全体としてもっとバランスを保ちながらできるようにしていけたらよかった」と改善点も挙げた。
今季から横浜FMに加入したが、シーズン序盤は負傷で出遅れ、この日が待望の初出場。ハリー・キューウェル監督が採用する4-3-3システムにおいてはアンカーが持ち場となっているようだ。
「いまは慣れていっている段階だけど、マリノスの攻撃で起点になる部分なので、前の選手を意識しながらプレーするところと、リスク管理をうまく保ちながらプレーしていけるようにしていかないといけない」
アンカーはMF喜田拓也が一時負傷離脱していたこともあり、定位置が定まっていないポジション。難しい役目に適応するのはもう少し時間がかかりそうだが、スピード感に慣れてくれば個性が発揮される期待もできる。
また横浜FMは今月11日、ACL決勝第1戦のアルアイン戦を控えており、複数ポジションをこなせる山村の戦線復帰は頼もしい限り。川崎Fなどではパワープレー起用も経験していたことから、さまざまな場面でオプション起用の可能性が広がりそうだ。
山村はACL決勝での起用に向けて「そういった意味でも僕のストロングだと思う。どこのポジションをやっても戦術やチームへの理解度を深めながらプレーしていかないといけない」と意気込みをアピール。「優勝のために何をできるかを考えながらプレーできたら」と奮起を誓った。
(取材・文 竹内達也)
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