パリオリンピック出場を決めたU-23日本代表の大岩剛監督が14日、千葉市内で囲み取材を行い、6月のアメリカ遠征を含めてメンバー選考について触れた。
4月から5月にかけて行われたU23アジアカップを制したU-23日本代表。大岩監督は大会を振り返り、「選手はものすごくプレッシャーを感じていた。それをいかに除いてあげるかという作業も色々したが、あれだけの見られ方をするということは、ものすごく彼らの経験になった」と手応えを語った。
7月のパリ五輪まで残り時間も少ないなか、チームは本番に向けて、オーバーエイジ3人を含めた18人に選手を絞り込んでいく。6月のアメリカ遠征では、同じく五輪出場を決めているU-23アメリカ代表と2度の練習試合を行う。
気になるオーバーエイジの選手はいまだ交渉が続いており、6月の招集は不透明。それでも大岩監督は「呼べるのであれば呼びたい」と強調。そして難航しているとも語る。「(選手が)オフに入るところが多い。たとえば、本大会でOKが出た選手も契約上は休まなきゃいけない。そういうのも個々によって違う」。さらに選手の移籍事情も絡めば、それを予測しながら招集を考えなければいけなくなる。
「できれば6月に(遠征に)来て、7月(五輪)も来れる選手が一番ベスト」と指揮官は理想を述べる。「話し合いのなかでまだそこまで行っていない」と改めて難しい状況であることも伝えていた。
U-23世代の海外組についても招集できるかまだわからない。GK鈴木彩艶(シントトロイデン)に関して、大岩監督は「本人の意思は聞いている。(五輪に)ぜひ行きたいという話は聞いている」と明かす。引き続きクラブ側との話し合いを進めていく姿勢を見せていた。
(取材・文 石川祐介)
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Source: サッカー日本代表
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