Jクラブの社会連携活動を表彰する「Jリーグシャレン!アウォーズ」が16日、東京都内で開かれ、本年度の各賞が発表された。
シャレン!アウォーズはJリーグ全60クラブが前年度に行った社会連携活動を称える表彰式で、今年が5回目。創設当初から続いている「ソーシャルチャレンジャー賞」、「パブリック賞」、「メディア賞」の他、昨年度からは一般投票で選ばれる「ファン・サポーター選考賞」、各クラブの投票で選ばれる「クラブ選考賞」、地域社会とのつながりや支え合いをテーマにした「明治安田 地元の元気賞」が新設され、合計6クラブが受賞した。
地域の社会課題解決にチャレンジした活動を称える「ソーシャルチャレンジャー賞」はFC今治の「スタジアムに複合施設を創り、インクルーシブ社会を体現するプロジェクト」が受賞。クラブ主導で建設した今治里山スタジアムに複合福祉施設を併設する史上初の事例を通じ、社会の居場所づくりに深く関わる取り組みが評価された。▼活動内容
国や自治体の政策を活用し、多様なステークホルダーと連携した活動を称える「パブリック賞」はいわきFCの「選手・スタッフが認知症サポーターとして活動!」が受賞。厚労省が進める「認知症サポーター」として選手・スタッフが活動するという、昨年成立した認知症基本法やそれに伴い発足した「幸齢社会」実現会議の理念に合致した取り組みが評価された。▼活動内容
メディア関係者が選考する「メディア賞」は水戸ホーリーホックの「もう一つの熱き戦い『おらが街PRリーグ』」が受賞。選手ごとに市町村の担当を割り当て、PR活動を行う企画は各クラブがトライしている中、SNSなどを通じてより深くコミットした取り組みが評価された。▼活動内容
「明治安田 地元の元気賞」はサガン鳥栖の「Sagan World Cup」が受賞。地元佐賀県で活動する31か国約180人の技能実習生や留学生を集めて「ワールドカップ」を開催し、サッカーを通じて地域交流を促進する取り組みが評価された。▼活動内容
「クラブ選考賞」はモンテディオ山形の「10か月300時間!40人の学生と築いた世代のはしご『U-23マーケティング部』の奇跡」が受賞。22年から実施してきた若者とのコラボレーション企画をさらに進化させ、他地域の学生も巻き込みながらクラブの発展・企業協賛につなげている取り組みが評価された。▼活動内容
「ファン・サポーター選考賞」はアルビレックス新潟の「選手が発案し、クラブが伴走してつくる社会貢献活動“ニイガタガミカタ”プロジェクト」が受賞。昨季まで所属していたDF田上大地(現岡山)の発案により、同じ名前の田上町で、自身と同じ境遇を持つひとり親世帯に寄り添う取り組みがファン・サポーターの最多得票を獲得した。また田上が移籍した後もクラブが活動を引き継ぐという点でも高い評価を得た。▼活動内容
今治、いわき、鳥栖は初受賞。水戸と山形は昨年の初受賞に続いて2年連続、新潟は21年以来3年ぶり2度目の受賞となった。今後、各クラブのホームゲームの開始前やハーフタイムに授賞式が行われる。
(取材・文 竹内達也)
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