令和6年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技(福島)の都道府県予選が各地で行われています。ゲキサカでは「インターハイ予選注目11傑」と題し、全国各地のユース年代を取材する森田将義記者に北海道・東北、関東、東海・北信越、関西、中四国、九州の各地域の注目選手11人を紹介してもらいます。第2回は中四国地域の11人です。
森田将義記者「2021年度のインターハイでは米子北高が準優勝、同選手権では高川学園高がベスト4入り。2022年度の選手権では岡山学芸館高が日本一に輝くなど近年、躍進が続いているのが中国地方の高校です。苦戦が続く四国地方も昨年のインターハイでは高知高がベスト8まで進むなど可能性を秘めたチームはたくさんあります。今年も上位進出を狙える高校はあり、そうしたチームの中から1チーム1人縛りで注目選手をピックアップしました」
以下、森田記者が注目する中四国地域11選手
GK広川武寛(米子北高3年)
「サッカーに対して本気ではなかった」という中学時代は無名の存在だったが、一念発起して入学した米子北で成長。188cmの身長を活かしたシュートセーブが注目されつつある守護神だ。昌平高に進んだ1歳上の兄・翔大が果たせなかった全国大会出場を狙う。
DF行友祐翔(高川学園高3年)
兄は愛媛FCからファマリカン(ポルトガル)にレンタル移籍中の翔哉。50m6秒ジャストのスピードを評価され、1年目からAチームでFWを務めたが、今年は右SBにチャレンジ。慣れないポジションながらも遅れを苦にしない速さを活かし、攻守に奮闘する。
DF小椋翔太(作陽学園高3年)
中学時代は地区トレセン止まりで「自分に全く自信がなかった」が、183cmの身長に機動力を備えたCBは希少価値が高い。ポテンシャルの高さは、酒井貴政監督が「プロに行けるだけの高い物を持っている」と太鼓判を押すほどで、ブレークが期待される。
DF岡田瑛斗(今治東中等教育学校3年)
高い身体能力を買われ、1年目からチームに欠かせない選手として活躍し続けるSB。持ち味は対人の強さと試合終盤まで尽きない運動量で、ゴリゴリとサイドを駆け上がって左右両足でクロスを上げる。飛距離のあるロングスローも彼の見どころだ。
DF林勇仁(大手前高松高3年)
左足の精度が高く、ビルドアップの中心として機能する現代的なSBだ。今年は攻撃への積極性が高まり、より高い位置まで駆け上がる回数が増加。プリンスリーグ四国では得点、アシストを積み重ね、チームの勝利に貢献している。
MF佐々木碧(大社高3年)
憧れの選手として挙げるのはネイマールとアンドレス・イニエスタ。ボールタッチとドリブルに自信を見せる攻撃的なボランチで、3列目からスルスルと持ち運んで相手の守備を混乱の渦に陥れる。苦手なヘディングにも挑むなど高校に入ってからは守備意識もアップ。
MF田主松永羽(新田高3年)
「愛媛のナンバーワン」という呼び声も多いボランチは判断力とパスセンスが持ち味。「アンカーはチームの中心で、自分の所でミスをしたら失点に繋がる」と話す通り、相手のギャップで巧みにボールを引き出し、ロスなくパスを繋いで攻撃のリズムを作る。
MF山口凜太朗(徳島市立高3年)
豊富な運動量と高い技術力を活かし、攻撃のリズムを作る。相手ゴール前での関与が増えた今年はプリンスリーグ四国で2度のハットトリックを記録するなど、得点力が開花。アシストの回数も多く、攻撃で違いを示す。
MF長村星波(瀬戸内高3年)
左利き特有のサッカーセンスとパスが魅力。入学時から次世代の司令塔として評価される一方、プレー強度が課題だったが、「中盤でボールが奪えるとチームとしても楽だと思うので守備を意識している」と口にするなど変化の兆しが見えつつある。
FW門田翔平(高知高3年)
気持ちの強さを前面に押し出した突破は小柄な体格から想像できないほど力強い。高い決定力も兼ね備えており、昨年のインターハイでは8強進出に貢献し、優秀選手にも選ばれた。絶対的なエースとして君臨する今年は大暴れの予感漂う。
FW三島拓人(立正大淞南高3年)
相手に捕まらない位置でボールを引き出し、ドリブルとパスでチャンスを演出。左利きであるため、トップ下と思われがちだが、身体能力が高くFWとしての適性は高い。今年は「自分が試合を決めなければいけないという責任感がある」と意気込む。
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Source: 大学高校サッカー
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