ユース取材ライター、森田将義記者が選ぶ「インハイ予選注目11傑」(北海道・東北編)

森田記者が注目するMF笹修大(札幌大谷高3年)
 令和6年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技(福島)の都道府県予選が各地で行われています。ゲキサカでは「インターハイ予選注目11傑」と題し、全国各地のユース年代を取材する森田将義記者に北海道・東北、関東、東海・北信越、関西、中四国、九州の各地域の注目選手11人を紹介してもらいます。第5回は関東地域の11人です。

森田将義記者「 プレミアリーグを戦う青森山田高と尚志高が注目されるエリアですが、二校に追い付け、追い越せで力を付けているチームもたくさんいます。今年1月に行なわれた東北新人や各種フェスティバルでも飛躍の可能性を秘めたチームが多数あった中、勝利を引き寄せるだけのポテンシャルを秘めた選手を11名挙げました。インターハイ予選でもチームを全国に導けるか注目です」

以下、森田記者が注目する北海道・東北地域11選手
GK村上斗粋(帝京安積高3年)
全国大会出場を目指し、千葉からやってきた守護神は185cmの高さが売り。念願の定位置を掴んだ今年はハイボールの強さに加え、味方を鼓舞するコーチングでもチームに貢献。1月の東北新人戦ではPKストップも披露し、準優勝の立役者となった。

DF伊藤柊(青森山田高3年)
CBとしては小柄だが、「相手より早くボールの落下地点に入って先に飛ことを意識している」というヘディングには絶対的な自信有り。DFリーダーとして期待される今年は、「自分がやらないとみんなも聞いてくれない。周りを励ましたり、鼓舞していきたい」と意気込む。

DF菊池晃太(遠野高3年)
インターハイ、選手権の2冠を達成した昨年度から主力を務める実力は伊達ではない。東北屈指のCBは181cmの上背を活かした競り合いだけでなく、地上戦でも力を発揮。ボールホルダーに対して素早く寄せて、ボールを奪い取る。

DF成田大悟(専修大北上高3年)
昨季からCBの定位置を掴むと今年はキャプテンに就任。ストロングポイントは対人の強さを活かした1対1でプリンスリーグ東北でも屈強な相手と互角に渡り合う。的確なコーチングで繰り出す最終ラインの統率もお手の物。

DF澁谷陽(旭川実高3年)
昨夏まで中盤の選手だったが、186cmの身長を買われ、CBにコンバート。「後ろには敵がいないので、余裕があって楽しい」と正確な左足を駆使して最終ラインからゲームを作る。昨年はプレミアリーグの舞台も経験したことでメンタル面でも成長し、守備での積極性も出つつある。

MF高橋響希(尚志高3年)
幼少期から時間があれば練習してきたという左足のロングキックが持ち味で、「狭いスペースでも繋げる自信はある」。長短のパスを巧みに使い分け攻撃のタクトを振るうだけでなく、守備意識も高くピッチでの貢献度は絶大だ。

MF笹修大(札幌大谷高3年)
強さを活かした守備と運動量が売りでボランチだけでなく、CBもこなせる。光るのは負けん気の強さ。小学生の頃は札幌U-12でプレーしたが、昇格は果たせず。“見返したい”との気持ちで成長を続け、高1では北海道選抜、高2ではU-17高校選抜に選ばれた。

MF安原知希(聖和学園高3年)
技巧派集団として知られる聖和学園のエースナンバー14を背負う実力者で、昨年は宮城選抜の一員として国体も経験。巧みなドリブルを駆使した持ち上がりでスルスルと中盤を持ち上がる姿は華麗の一言。相手を引き付けてから放つパスも効果的だ。

MF廣森輝星(明桜高3年)
憧れの選手として挙げるのはマンチェスター・シティのデ・ブライネ。試合状況を的確に判断して繰り出す3列目からの展開が目を見張る。「負けず嫌いなので、他の選手よりも頑張れる」というキャラクターを活かした切り替えにも注目だ。

MF高尾波流(羽黒高3年)
元々はトップ下が持ち場の攻撃的な選手だったが、昨年右SBを経験し、守備意識がアップ。アンカーに入る今年は周囲との連携で前方に飛び出し、チャンスを作る。今回のインターハイでは昨年果たせなかった白星を狙いにいく。

FW成田涼雅(八戸学院野辺地西高3年)
自信を見せるのはスピードを活かした裏への抜け出しとドリブル。俊足に頼るのではなく、相手と駆け引きをすることで巧みにフリーの状態を作り、決定機に持ち込む。今年は「自分が決めて試合を勝たせていきたい」とエースとしての自覚も十分。


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Source: 大学高校サッカー

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