[5.19 J1第15節 FC東京 1-1 横浜FM 味スタ]
自慢のスピードで何度も左サイドを切り裂いた横浜F・マリノスFW宮市亮だったが、またしても結果にはつながらなかった。1-1で迎えた後半41分の決定的なチャンスでは、フェイントまではうまくいったものの、肝心のフィニッシュがGK正面。「点に絡めそうなシーンもあった。そこを決められなかったのは僕の課題」と現状を見つめた。
宮市はFC東京戦の後半17分、3トップ総入れ替えに伴い、左ウイングで途中出場した。相手の右サイドバックにはDF長友佑都。「常にピッチに立って100%でやっている選手だし、彼が相手だとより燃える。やっていて楽しかった」。そんな言葉どおり、マッチアップを重ねるたびに抜き去る場面も増え、後半45分にはFW植中朝日に完璧なクロスボールも届けた。
しかし、植中のヘディングシュートは惜しくも枠を捉えられず、またもアシストは未遂に。今季はほぼ毎試合30分ほどのプレータイムを与えられているが、今季はシュートに精彩を欠く場面が続いており、初ゴールと初アシストはまたもお預けとなった。宮市は「前線3人交代してもらった中、なんとか勝ちを持ってきたかった。そこは僕の不甲斐なさ。ただ、またやっていくしかないので前向きにやっていきたい」と静かに振り返った。
もっとも1-3で敗れた前節・新潟戦(●1-3)を踏まえると、チームの戦いには手応えも感じたようだ。
新潟戦後のチームはハリー・キューウェル監督から球際の戦いや運動量を増やすよう要求されており、この一戦では一部改善。宮市は「チームとして勝ちたかったのはもちろんだけど、ここ最近はこういった展開で負けることが多かったので、まず負けなかったのは最低限」と前向きに受け止めた。
何よりこの状況をポジティブに昇華するためには、クラブ史上初のアジア制覇がかかる次の一戦が最も重要になる。
25日に控えるAFCチャンピオンズリーグ決勝第2戦アルアイン戦は引き分け以上で優勝が決まる大一番。宮市はACL決勝という舞台に向けて「幸せの極みでしかない」と笑顔を見せつつ、「こうした大舞台を経験したいから僕らはサッカー選手をやっている。クラブのためにもそうだし、自分のサッカー人生で一番の大舞台だと思うのでしっかりと楽しみたい」と意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
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