2得点で今季8点目! 東京V木村勇大が身に着けた自信「長期的に試合に出続けることが一番大きい」

FW木村勇大(中央)
[6.2 J1第17節 東京V 5-3 札幌 味スタ]

 今季8点目を挙げ、連勝に大きく貢献した。東京ヴェルディFW木村勇大は大量5得点のうち2ゴール。「今日はすごく大事なゲームと捉えてチームでやってきた。ここで連勝できるかできないか、これからにすごく大きな影響がある。今日連勝できたことはチームとしてすごくよかった」と手応えを語った。

 前半10分、木村はMF翁長聖のスルーパスに反応。敵陣PA内に入り込むと、GK菅野孝憲に倒されてPKを獲得した。「倒れたら基本は蹴るつもり」。ポイントで呼吸を整え、右足シュートをゴール左隅に決め切った。

 その後は点の取り合いとなった。3-2と1点差に詰められたところで、再び勢いを与えたのは木村のゴール。後半14分、右サイドでMF齋藤功佑が縦にスルーパスを出すと、木村はDF家泉怜依との競り合いを制してボールを収める。敵陣PA内に入り込み、先制点と同じく、GK菅野と対峙した。「最初はそこから打とうと思った。だけど、普通に打っても相手のGKもいい選手なので止められるかなと。前半に一回PKを与えていることもあって、ガッツリ来れないかなと思った」(木村)。飛び込んだGK菅野をかわしきり、無人のゴールに自身2点目を流し込んだ。

 2得点を挙げたところで後半23分に途中交代。「ハットトリックも狙えたなかでの交代だったのですごく残念」と悔しがりながら、「チームの勝利が一番。そのなかでの戦術的なことなので仕方ない」と感情を飲み込んだ。FW染野唯月とともに2得点ずつ決めたことに喜びつつ、「3失点して負けていないことはよかったが、3失点で負ける試合も多い。一週空くのでまたチームで合わせてやっていきたい」とさらなる向上に目を向けていた。

 2022シーズンに特別指定選手として京都サンガF.C.で公式戦8試合1ゴールを挙げた。プロデビューした23シーズンは京都で13試合無得点。同シーズン夏にレンタルされたツエーゲン金沢では残留争いのなかで10試合1得点だった。

 今シーズン京都から期限付き移籍で東京Vに加入すると、開幕3試合で2ゴール。ここまでリーグ戦15試合でチームトップスコアラーとなる8ゴールを決め、得点ランクも4位タイとなった。自身の成長について「チームのために戦うところも、ハードワークという部分がまずすごく求められている中で身に付いたところ」と理由を語る。そして、何よりも出場機会が増えたことを挙げる。「やっぱり自信という部分がすごく大きいし、長期的に試合に出続けていることが一番大きい」と実力発揮に胸を張った。

(取材・文 石川祐介)


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