1部昇格逃した田中碧が去就に初言及「そこに行けるように頑張ります」3バックでの役割も展望

日本代表MF田中碧(デュッセルドルフ)が去就に言及
 日本代表MF田中碧(デュッセルドルフ)が広島入りした8日の練習後、報道陣の取材に応じ、来季の去就に初めて言及した。具体的な見通しについては「言えないですね」と笑顔でかわしつつも、「どんな選手もどんな状況でも、いわゆるCL優勝を狙うクラブでやりたいと誰もが思っているし、それがサッカー選手である一番の理由だと思っている。そこに行けるように頑張ります」と高い目標を掲げた。

 田中は今季、ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフで公式戦36試合7ゴール4アシストを記録。DFBポカール(ドイツ国内杯)で準決勝進出に大きく貢献した他、リーグ戦でも中心選手として1部昇格争いに導いたが、最後は入れ替え戦にあたるプレーオフでボーフムに逆転負けを喫し、悲願の昇格をあと一歩で逃した。

 来季もデュッセルドルフ残留なら2部リーグでのプレーが続くこともあり、去就に大きな注目が集まっている状況。だが、まずは代表戦に集中している様子だ。「(プレーオフ敗退は)悔しいのはあるけど、クラブと代表は別。終わってしまったことはしょうがないので、反省をして切り替えている」と強調し、11日のW杯アジア2次予選・シリア戦(Eピース)に集中していく構えを見せた。

 6日のミャンマー戦(○5-0)は出番なしに終わり、シリア戦での先発が濃厚。「個人としてはどんな代表の試合も、W杯だろうが、最終予選だろうが、親善試合だろうが個人としては高いパフォーマンスをすることと、短い期間で成長することが大事。そこを欠かさずにやりつつ、中東の相手は最終予選でも多いし、前回(昨年11月のアウェーゲームで)5-0で勝ったとはいえ、アジア杯みたいに難しい戦いになることもある。その中でいかに圧倒できるかが大事」と力を込めた。

 またミャンマー戦では第2次森保ジャパン発足後初めて、試合開始から3バックのシステムを採用。攻撃ではダブルボランチが縦関係となり、MF守田英正がアンカー、MF旗手怜央がトップ下気味のポジションを取っていたことが印象的だった。シリア戦でも同じシステムを採用するのであれば、MF遠藤航との役割分担が鍵になりそうだ。

 田中は「押し込めるなら後ろは人数がいらないだろうし、ビルドアップで人が必要なら下がる必要がある。そこの役割が変わるところを自分が担うというか、どちらかというとそういうタイプだと思う」と前に出ていく役割を展望。「航くん、守田くんといったボールを奪えるタイプがいるので、そこで後ろにどっしりした人がいるぶん、自分がそこに加わるのか、一つ前に行くのかは、相手もそうだし、自分の中で判断していければと思う」とイメージをふくらませていた。

(取材・文 竹内達也)


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Source: サッカー日本代表

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