WB起用の中村敬斗がAマッチ9戦8発!小川航基も4年半ぶり弾など2発! 第2次森保J初の3バックでW杯予選5連勝

FW中村敬斗が2ゴール

[6.6 W杯2次予選 日本 5-0 ミャンマー ヤンゴン]

 日本代表は6日、ヤンゴンのトゥワンナ・スタジアムで行われた北中米W杯アジア2次予選でミャンマー代表と対戦し、5-0で完勝した。第2次体制では初めて3バックを採用した一戦は前半17分にウイングバック起用のMF中村敬斗が先制点を挙げると、同34分にMF堂安律が追加点。後半にはFW小川航基が4年半ぶりのゴールを含む2得点を記録すると、最後は中村がさらにダメ押しのミドルシュートを決め、危なげない内容でW杯2次予選5連勝を果たした。

 森保一監督は3-4-2-1の布陣を採用。GKは前川黛也がA代表初先発を果たし、3バックは左からDF伊藤洋輝、ゲームキャプテンのDF谷口彰悟、DF橋岡大樹を並べた。ダブルボランチはMF守田英正とMF旗手怜央で、ウイングバックは左にMF中村敬斗、右にDF菅原由勢。シャドーは左にMF鎌田大地、右にMF堂安律が入り、1トップはFW小川航基が務めた。[スタメン&布陣]

 蒸し暑さの残る中で迎えた一戦は日本が一方的に押し込む展開。ミャンマーが5-4-1で守備ブロックを固めてきたが、守田がアンカーでボールを動かしつつ、その1列前で旗手、鎌田、堂安が動き回るような形で相手を惑わせる形で攻撃の糸口を探っていった。

 前半3分にはさっそく決定機。中村の仕掛けで左サイドを攻め込むと、こぼれ球を拾った守田のミドルシュートがわずかに左へ。同4分には左サイドの背後を鎌田が突き、折り返しのパスから小川が狙うも、シュートは相手に当たって枠を外れた。

 一方のミャンマーは1トップのMFマウン・マウン・ルインが左サイドでカウンターの最先鋒を担い、菅原との空中戦で攻撃に出ていくという狙いが明白。ただ、競り合いの際には日本も橋岡が飛び出すように対応を変え、危なげなく試合を進めていった。

 そうして迎えた前半17分、日本が試合を動かした。守田のパスカットを起点にカウンター攻撃を開始し、鎌田のロングスルーパスが左サイドに入ると、これを受けた中村が果敢にドリブル突破。最後は鋭いカットインから右足シュートを放ち、ニアポスト脇にグラウンダーで突き刺した。

 中村はアジア杯初戦のベトナム戦以来、出場3試合ぶりのゴール。国際Aマッチ通算9試合目にして7得点目を記録した。

 さらに日本は前半34分、伊藤の巧みな縦パスから中村が左サイドを仕掛けると丁寧なクロスボールから鎌田が振り向きざまのシュート。これは左ポストに弾かれたが、しっかり詰めた堂安が押し込み、リードを2点に広げた。

 堂安はアジア杯ラウンド16・バーレーン戦以来のゴールで、国際Aマッチ通算8点目。堂安は前半アディショナルタイムにも旗手、鎌田のシュートがGKに阻まれたところに詰め、再びネットを揺らしたが、今度はオフサイドの判定が下される。そのまま2-0でハーフタイムを迎えた。

 日本は後半開始時、堂安と旗手に代わってMF鈴木唯人とMF川村拓夢を投入。パリ世代の鈴木はA代表デビューで、川村も国際Aマッチ2試合目の出場となった。後半7分には小川のポストプレーから鈴木が左足で狙い、さっそくチャンスメーク。同10分には川村、鈴木とつないだボールから小川が右足シュートを放ち、交代選手が次々に持ち味を発揮した。

 そうして迎えた後半17分、日本は鎌田と菅原に代わってFW前田大然とMF相馬勇紀を投入。前田が左、相馬が右のウイングバックにそれぞれ入り、中村がシャドーの位置に回った。すると同25分、相手のクリアミスにゴール前までプレッシングをかけた前田がそのままシュート。だが、惜しくもGKの好守に阻まれた。

 それでも後半30分、日本が再び試合を動かした。中盤でボールを回収した川村が右につけ、鈴木が再び右に流すと、相馬が切り返しから左足でクロスボールを供給。ゴール前に飛び込んだ小川がヘディングで合わせ、3-0とした。小川は19年12月のEAFF E-1選手権・香港戦でのデビュー戦ハットトリック以来、4年半ぶりのA代表での得点となった。

 日本は後半35分、守田に代わってDF板倉滉をボランチで投入。そして後半38分、相馬からのクロスが相手に当たったところを小川がエリア内で拾い、左足ゴールで追加点を奪った。さらに同アディショナルタイム3分、こぼれ球を拾った中村がミドルシュートを突き刺し、Aマッチ9試合8ゴール目となる2点目。そのまま試合はタイムアップ。日本が敵地で5-0の快勝を収め、W杯2次予選5連勝を果たした。

(取材・文 竹内達也)


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Source: サッカー日本代表

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