[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.15 関東大学L1部第9節 駒澤大1-0関東学院大 味フィ西]
豪快なダイビングヘッドになった。駒澤大は前半20分、FKの流れで前線に残っていたDF福田隼士(4年=滝川二高)が左クロスにニアに飛び込む。頭に当ててコースを変えてゴールネットを揺らした。
「クロスが来るというのは分かっていた。自分はニアでそらして決めるのが得意なので、来るだろうと思って飛び込みました。押し込まれる展開で苦しい時間が多かったけど、じれずに堪えれたことがよかったです」
DFとしてもチームの勝利に貢献した。対峙したFW堀金峻明(4年=九州国際大付)は卒業後のモンテディオ山形入りを内定させる選手だった。「アクションとか裏の抜け出しとか怖いところはあったけど、全体的にみたら対応できたかなと思います」。攻守ともに手ごたえ十分に勝利になった。
兵庫県の強豪、滝川二高から駒澤大にやってきた福田だが、ここまでなかなか出場機会を掴むことが出来なかった。2年時、3年時も関東大学リーグ戦でベンチ入りすることはあったが、数分間途中出場があったのみだった。
ただ4年目にして迎えた6月8日の中央大戦でようやく、初先発のチャンスがやってきていた。そして2試合連続スタメンとなったこの日のゲームでは4試合ぶりの勝利に貢献。「チームに貢献したい気持ちを前面に出して、前節、今節と続いてやれたかなと思います」と充実の汗を拭う。
昨年度の主将DF小針宏太郎やDF鷹啄トラビス(現FCティアモ枚方)ら、先輩たちがみせてくれた「駒澤のCB」を継承していきたいという。「とりあえず大学サッカーでチームのために全力を尽くす。チームのために本気でやりたい」。このままの勢いで不動のレギュラーポジションを掴む。
(取材・文 児玉幸洋)
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Source: 大学高校サッカー
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