17歳の超高校級ストライカーが、イングランドへ!! サウサンプトンは19日、日章学園高(宮崎)FW高岡伶颯(3年)の新加入(2024-25シーズン、渡英は2025年予定)が内定したことを発表した。高岡は2007年3月12日生まれの17歳。昨年、U-17日本代表の一員としてU-17ワールドカップに出場し、ポーランド、アルゼンチン、セネガル相手に3戦連発、チームトップの計4得点をマークしている。
今年は“飛び級”でU-19日本代表のヨルダン遠征メンバーに選出されたほか、日本高校選抜の一員としてデュッセルドルフ国際ユース大会(ドイツ)に出場し、チームトップタイの3得点。国際舞台でも活躍してきたストライカーについては、J1、J2の複数クラブがオファーを出していたが、高校から直接の欧州挑戦を決断した。
かつて、DF吉田麻也も約8シーズン在籍したサウサンプトンは、2023―24年シーズンのイングランド・チャンピオンシップで4位。昇格プレーオフを勝ち抜き、来季のプレミアリーグ昇格を決めている。高岡は今春、サウサンプトンに練習参加。「求められるものがたくさんあったので、自分的にはほんとにいい経験だなと思っています」と語っていた。クラブはともに元イングランド代表のFWアラン・シアラーやFWセオ・ウォルコット、元ウェールズ代表のFWガレス・ベイルを輩出するなど育成に定評があり、高岡の進路決定の大きな要因になった模様だ。
高岡は非常に向上心の強いプレーヤーで、そのメンタリティを賞賛する声も多い。三股町立三股中(宮崎)から日章学園へ進学し、1年時にインターハイと選手権、2年時にも選手権に出場。今年はJFA・Jリーグ特別指定選手として地元のテゲバジャーロ宮崎に登録されている。
身長165cm、体重62kgと小柄だが、抜群のスプリント力と馬力を活かしたドリブル、抜け出し、またパワーショットでゴールを連発。U-17ワールドカップのセネガル戦で決めているようにヘッドも得意だ。加えて、前線から相手GKやDFに強烈なプレッシングをかけてボールを奪い取るほどの守備、ハードワークする力でも試合会場を沸かせている。悔しい経験をするたびに大きく進化。U-17ワールドカップでアルゼンチンやスペインの才能たちと対峙し、彼らを超えることや「海外でもトッププレーヤーに」「A代表でワールドカップで優勝する」を目指してまた努力を重ねてきた。
今月1日のインターハイ宮崎県予選決勝では、2得点を決めるなどチームの全3得点に絡む活躍。エースストライカー、主将として日章学園を引っ張り、2年ぶりのインターハイ出場へ導いている。また、今月17日まで開催された九州大会でも4戦連発、計8得点で優勝に貢献した。その逸材FWの今年の目標は、いずれも日章学園にとって初となる高円宮杯U-18プレミアリーグ昇格と日本一。高校年代の最注目ストライカーは、まだまだ貪欲に成長し、結果を残してから海を渡る。
以下、日章学園発表の高岡コメント
「この度、イングランドのサウサンプトンFCに入団する事になりました。伝統あるクラブチームで幼いころからの夢であったプロサッカー選手としてのキャリアをスタート出来る事をとても光栄に思います。U-17FIFAワールドカップに出場して、少しでも早く世界のサッカーにチャレンジしたい、このチームなら成長できると強く感じ決断しました。1日でも早くトップチームで活躍し、恩返しできるよう努力します。応援をよろしくお願いします」
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Source: 大学高校サッカー
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