U-23日本代表は8大会連続12度目のオリンピックに向け、最高の準備を目指している。7月17日には開催国のU-23フランス代表と親善試合を実施。大岩剛監督は「大会に入る直前だが、そこでマッチメイクできたことは、日本サッカー協会含め、相手側のフランスを含めて感謝しかない」と思いを語った。
パリ五輪のグループリーグ初戦は7月24日。メンバー18人は7月中旬には順次フランスに渡り、17日に本大会前最後の試合として開催国フランスと親善試合を行う。
パリ五輪出場16チームのなかで、アジア枠3.5枠が一番最後に決定した。そのため、出場決定後から出場16か国間で親善試合のマッチメイクを始めるにはあまりにも時間が短い。大岩監督は「(マッチメイクは出場が)決まってからではない」と前もって進められていたことを明かす。
「(出場が)決まる前からコンタクトを取って、パリに出場する16チームのなかから、われわれにとって対戦経験があるとか、こことやりたいなとか、いろんなことを見てアプローチをして、いい返事をもらった。われわれはフランスに向けてコンタクトを取りながら、フランスはいろんなマッチメイクのリクエストを出していたと思うので、本当にギリギリで決まった」
日本は4月29日のU23アジア杯準決勝・U-23イラク戦で勝利し、上位3か国に入ったことでパリ五輪行きが確定した。「決まった瞬間からバタバタと動くような、場所も含めていろいろ調整しながら決まっていった」。U23アジア杯の事前キャンプでも4月8日の始動から11日にはイラクと非公開試合を行っており、「そのときもものすごくタイトなタイミングでやった」と振り返る。しかし準決勝でそのイラクと再戦したこともあり、大岩監督は「いいシミュレーション、トレーニングにもなったという側面もある」と親善試合の意義を説いた。
オーバーエイジ3人も含めた18人の正規メンバーは7月3日に決まる。4人のバックアップメンバーも発表予定だが、国内組の場合はJリーグがシーズン中で、海外組の場合でもシーズン開幕直前ということもあり、バックアップメンバーの現地帯同はフランス戦も含めて現時点では難しいという。メンバー18人から入れ替えなくてはいけないアクシデントが起きた場合に、現地まで呼び寄せる形になる。また、大岩監督はロサンゼルス五輪世代をトレーニングパートナーとして帯同させるリクエストを出していることも明かした。
(取材・文 石川祐介)
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Source: サッカー日本代表
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