[6.30 J1第21節 浦和 3-0 磐田 埼玉]
ジュビロ磐田MF古川陽介は浦和戦の後半開始時、左サイドハーフのポジションで途中投入されたが、インパクトをもたらすことはできなかった。チームも0-3で完敗。試合後には「今年で一番力の差を痛感した試合になってしまった印象」と振り返り、「完敗ですね」と肩を落とした。
古川は6月26日に行われたばかりの前節・東京V戦の後半45+5分、自陣左サイドから60m以上の距離を持ち運び、自ら決めるという衝撃のスーパーゴールで今季初得点を記録。大きな期待を背負う中での出番だったが、連発とはならなかった。
「ようやく結果につながりかけてきていたところだったので、自分の状態がいいことを示したかった」
そう話した古川の反省点は「もっと自分のところからつっかけても良かった」というもの。ただ、前節のスーパーゴールのように、あえて相手から離れて引きつけるプレー選択をすることで、突破しやすい状況を作り出せるようになったのは今季の成長した点。この日は浦和に一方的にボールを握られる時間帯が続いていたこともあり、駆け引きは難しいものだった。
そのため古川は「勢いでガッと行ってまた相手ボールというのもチームにとってはキツいという思いもあった」と冷静に振り返りつつ、「もっと(相手右SBの)石原選手のほうに突っ込んでいってから2対1を作るようにしても良かった。そこは映像を見ながら判断のところをフォーカスしていきたい」と冷静に分析し、次に活かしていく構えだ。
そんな古川は今季、とある旧友から大きな刺激を受けている。今年4月のU23アジア杯で大ブレイクを果たし、日本をパリ五輪出場に導いた柏レイソルのDF関根大輝は静岡学園高時代のチームメート。年齢では古川が1年後輩にあたるが、もともとプライベートでも仲が良く、高校時代から自身のゴールパフォーマンスに関根の『S』を取り入れていたほどの関係性だ。
関根の現在の活躍に古川は「あれだけサイズがあって、技術があって、いいポテンシャルを持った選手なので、すごくいい伸び方をしている印象。リーチの長さもあるし、サイドバックにうまく順応しながら身体も強くなって、スケールが変わったなという印象」と分析。9月に後半戦の対戦を控える中、「次にやるときにマッチアップできるようにしたい」と意気込んでいる。
プロ入り後は2022年のU-19日本代表合宿の練習試合でマッチアップし、今年3月の前半戦も途中出場で対面。次は互いに先発での競演が目標となる。古川は「お互い特別視はしているので、バチバチした良い戦いになると思う。自分もそこは意識しているし、それまでに試合に出られるようにもっともっとアピールしていきたい」と力を込めた。
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Source: 国内リーグ
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