日本サッカー協会(JFA)は3日、パリ五輪に臨むU-23日本代表メンバーを発表した。本大会メンバー18人に加え、GK佐々木雅士(柏)、DF鈴木海音(磐田)、MF山田楓喜(東京V)、MF佐野航大(NECナイメヘン)の4人をバックアップメンバーとして発表。本大会メンバーにケガ人や体調不良者が出た場合、バックアップメンバーとの入れ替えは大会中も認められていることから、中2日の連戦が続く五輪本大会では重要な存在となりそうだ。
JFAによると、バックアップメンバーはフランスに帯同せず、アクシデントがあった場合に順次合流するという形。基本的には所属チームの活動に専念する。もっとも今回発表されたメンバーリストでは佐野が19番、山田が20番、鈴木が21番、佐々木が22番と背番号も与えられており、合流後はそのまま五輪の出場登録を行うことができる。
コロナ禍に行われた前回の東京五輪でも当初、同様のレギュレーションが採用されており、バックアップメンバーにGK鈴木彩艶、DF町田浩樹、DF瀬古歩夢、FW林大地の4人を選出。結果的には開幕直前に登録枠が拡大され、4人も本大会メンバーに“昇格”するという経緯があった。
パリ五輪の本大会メンバーとバックアップメンバーの入れ替えはケガ人や体調不良者が出た場合のみ。またこうしたアクシデントの場合、グループリーグ初戦のパラグアイ戦キックオフの24時間前までは登録メンバー外からの補充も認められている。
3日のメンバー発表会見では山本昌邦ダイレクターが「初戦の24時間前までは4人のバックアップメンバーに関しても入れ替えることができる」と説明。同じポジションの複数選手にアクシデントが起きることも考えられるため、大会直前まで慎重な調整を迫られそうだ。
メンバーの入れ替えはJFAがすでに提出したラージリスト内から行われる予定。ただ山本ダイレクターはこの日、ラージリストを巡る国際サッカー連盟(FIFA)の方針に急展開があったことに触れつつ、補充対象の選手は100人以上にも及ぶという展望を示した。
「50人という情報がたくさん流れていたと思うが、50人ではありません。途中でルールが変わり、もともと5月下旬に50人のラージリストを出す予定だったが、5月21日にFIFAから100人にしますということが伝えられ、我々としては大きくふくらむので歓迎するわけだが、さらに100人も撤廃された。事実上100人以上、2月に登録した膨大な数の選手がいるが、その選手たち全員に可能性がある」
山本ダイレクターは「初戦の24時間前から先はこの4人以外にプラスもできなくなるし、この中からケガ人もしくは体調不良者が出ても追加ができないことになる」と述べ、大会直前まで落選選手の動向も追っていく姿勢を強調。「詳細なルールを把握した上で動いていかないといけない。サポーティングスタッフ、メディカルスタッフ、さまざまな協力を得て、(本メンバー以外の)周りの選手の管理もやってもらっている。その中で準備を進めている」と話した。
(取材・文 竹内達也)
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Source: サッカー日本代表
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