ドイツで開催中のEURO2024(欧州選手権)を視察した日本代表の森保一監督が8日朝、帰国後の羽田空港で報道陣の取材に応じ、欧州滞在中に決まった北中米ワールドカップアジア最終予選の組み合わせについて「一言で言うと厳しいグループに入ったと感じている」と印象を語った。
W杯アジア最終予選の組み合わせ抽選会は森保監督がEURO視察中の6月27日に実施。日本はC組に入り、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアとの対戦が決まった。カタールW杯の出場国のうち3か国が唯一揃った厳しいグループとなり、中でも豪州とは5大会連続、サウジアラビアとは3大会連続の対戦。森保監督は「運命的な組み合わせで、ずっと一緒になるのかなと思いますけど(苦笑)」と苦笑いも浮かべた。
そうした中、森保監督は「相手のことはもちろん分析して、対策しないといけないが、まずは自分たちが準備期間が少ない中、どれだけ力を発揮できるかにフォーカスしなければならない」と力説。9月5日の初戦・中国戦を見据えて「コンディションという観点では彼らのほうが移動距離、時差、気候などが同じの中で準備ができると思う。我々の選手たちのほうがヨーロッパから長距離移動してきて、時差もあり、気候も違うということで非常に難しい戦いになる。ホームということは我々にとってアドバンテージはあるが、100%以上のものを出さないと初戦は厳しい戦いになる」と警戒を口にした。
またEURO視察中の今月3日には、パリ五輪に出場するU-23日本代表のメンバーも発表。前回の東京五輪を率いた森保監督は「大会が終わった時に目標を手に入れることがもちろんだけど、充実の気持ちになれるように全力を尽くしてもらいたい」と述べつつ、「チームの戦績はもちろんだが、選手個々の成長が選手のキャリアにも、クラブにも、日本サッカーにもプラスになる。素晴らしい五輪という舞台を経験できる選手たちに思い切りチャレンジしてほしい」とエールを送った。
(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア最終予選特集
●パリオリンピック(パリ五輪)特集(サッカー)
Source: サッカー日本代表
コメント