「これが今の自分の足だと認識しながらやっていく」。昨年12月に大怪我を負った日本女子代表(なでしこジャパン)MF宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)が、その右足に不安をみじんも感じさせない笑顔で復活を宣言した。
昨夏の女子ワールドカップで得点女王に輝いた宮澤は、その活躍が認められ、イングランドの強豪マンチェスター・Uへ加入した。しかし、同年12月に右足首を骨折。手術を要し、約4か月の離脱を余儀なくされた。
宮澤は3月末にマンチェスター・Uの戦列へ帰ってくると、その後なでしこジャパンのメンバーに復帰。パリオリンピックを戦う18人にも選出され、現在、千葉市内で合宿を行っている。宮澤は9日の練習後、報道陣の囲み取材に応じた。
宮澤は怪我をした右足について「やはり足の中に違うもの(プレート)が入っているというところでは…」と笑みを浮かべると、「自分の足の感覚が今までこうだったかと言われたら、やはりどこか違うところがある」と現状を説明。それでも、この怪我で得たものも多かったようだ。
「世界で戦う上でも少し線は細いと感じていた」と話す宮澤は、リハビリ期間に筋力アップを図ると、「久しぶりに会った人には、(体が)でかくなったと言われる」とし、数字としても「3kg」の増量に成功した。
「初めての大怪我で足をつけない、歩けないというところで、左右で(脚の筋肉量が)すごく差ができてしまった。なので、まずは脚の太さを戻すところからだった。怪我をしないと真剣に体と向き合う時間があまりない。コンスタントに試合があると、コンディションを良くもっていかないといけないので、そういった意味では自分にとってすごく良い時間だった」
心身ともにパワーアップを遂げた宮澤。その変化を「プレーで表現できたら」とパリ五輪での活躍を誓った。
(取材・文 成田敏彬)
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Source: サッカー日本代表
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