[7.7 プレミアリーグEAST第11節 青森山田高 1-0 柏U-18 青森山田高G]
「今、高2ですけど、正直、高3の人には全然負けちゃいけないと思うんで、そういうところは意識しています」
柏レイソルU-18(千葉)のMF廣岡瑛太(2年=柏レイソルU-15出身)は、2008年早生まれでU-16日本代表の長身ボランチ。前半は青森山田高(青森)のハイプレスを受ける中、思うようにボールを受けられず、ハーフタイムにはベンチで厳しい言葉も受けたという。
気を引き締め直して臨んだ後半は、ボールを受ける回数を増加。青森山田の選手たちを上回る181cmのボランチは、相手の強度に対抗し、ビルドアップでボールスキル、展開力も発揮していた印象だ。
ただし、「ビルドアップのところはできるけど、ゴール前に係わるってなった時に、クオリティだったり、呼び出す声の部分っていうのは、まだまだ足りないと思います」という自己評価。勝負どころの後半14分に途中交代し、チームも0-1で敗れた。
高校2年生でトップ昇格を決めること、またプレミアリーグタイトルも今年の目標だ。「自分ではやっぱり攻撃のもらった時の質っていうのは人には絶対負けちゃいけないと思いますし、そこだけじゃなくて、自分は守備の部分が苦手で(藤田優人)監督にも言われてるんで、そういうところはもっと伸ばしてかないとプロでは通用しないかなっていうのがあります」。攻撃、守備ともに高校3年生相手でも「負けちゃいけない」。目標を実現するために、まだまだレベルアップしなければならないと考えている。
2008年生まれ世代のU-16日本代表は、今年10月からAFC U17選手権予選(カタール)に出場する。アジア3連覇への挑戦がスタート。廣岡は昨年のU-15日本代表スペイン遠征でスペイン、アメリカからゴールを決め、今年はU-16日本代表のトルコ遠征(2月)、フランス遠征(3月)を経験している。
エレガントさとサイズ感を兼備するMFは主軸候補の一人だが、6月のインターナショナルドリームカップメンバーに加わることができなかった。「やっぱり自分のパフォーマンスがあんまり上がらなくて選ばれなかったっていうのが、現状。これから(プレミアリーグの)流経(流通経済大柏高戦)とクラブユース(選手権)があるので、 そこにマックスのコンディションで行けるような体作りをしていきたい」。試合でのアピールだけでなく、大事にしているのは一日一日の積み重ねだ。
「10月にあるアジア1次予選は、自分の一つの目標にしています。目先の目標だけじゃなくて、一つ一つの練習にこだわっていかないと、それにはたどり着けないなっていうのは感じます」。昨年のU-17ワールドカップで活躍したMF中島洋太朗(広島ユース)はトップチームでJ1出場を重ね、FW高岡伶颯(日章学園高)はサウサンプトン(イングランド)入りが内定している。自分が成長、飛躍する機会を掴み取るためにも、トレーニング、試合で年上相手にやれることを示し続ける。
(取材・文 吉田太郎)
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Source: 大学高校サッカー
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