20歳に芽生えた日の丸の自覚、1G1A躍動の浜野まいか「今まではチャレンジだった」

FW浜野まいか
[7.13 MS&AD杯 日本女子 4-0 ガーナ女子 ゴースタ]

 数字を残してオリンピックへ向かう。日本女子代表(なでしこジャパン)のFW浜野まいかは1ゴール1アシストの活躍を見せた。

 前半に相手選手の退場で日本は数的優位に立った。ベンチスタートの浜野は、後半からの戦い方を見据えていた。「日本らしいポゼッションサッカーをしたら勝てると、少し心の余裕ではないが、そういうのを持って後半に入れた」。後半6分、浜野はFW田中美南からパスを受けると、すかさずリターンパス。田中の先制ゴールをアシストした。

 後半20分には自らの得点でリードを広げた。右CKをMF藤野あおばが蹴り、ニアサイドで田中が逸らす。ファーサイドの浜野が右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。「得点もアシストもしっかりできた。得点に絡もうと思って入ったので、結果を残せてよかった」と笑顔を見せた。

 2023年の女子ワールドカップには19歳ながらメンバー入り。だが、開幕直前に左肩を脱臼し、大会期間中も負傷箇所に苦しむ。準々決勝・スウェーデン戦の終盤で初出場も、敗退に泣いた。

 女子W杯を振り返り、浜野は「責任というか緊張だった」と口にする。「国を背負うことがどれほど大きいものかわかっていなかった」。金沢ゴーゴーカレースタジアムに集った1万人近いサポーターを見て、改めて気づいたことがある。「応援されていることはわかるし、勝たなければいけないという思いが強くなった」と力を込めた。

 6月のスペイン遠征では、ニュージーランドから代表初ゴールを含む2得点を挙げた。結果を出すことで、日の丸の自覚も強まっている。「今までは挑戦というか、チャレンジの立場だった。だけど、背負うものが大きくなっていくと思うので、しっかり責任を持って戦いたい」。W杯と同等の大舞台を「想像をしていないからこそ面白い。楽しみという思いがいっぱい」と見据えていた。

(取材・文 石川祐介)


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Source: サッカー日本代表

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