韓国協会がFIFAに差別加害者への処分強化を要請…ファン・ヒチャンに対する伊クラブDFの発言が物議

MFファン・ヒチャン
 韓国サッカー協会(KFA)は18日、国際サッカー連盟(FIFA)に対して人種差別加害者への処分を強化するように要請したことを報告した。

 人種差別を巡っては今月15日、ウォルバーハンプトンのMFファン・ヒチャンが練習試合でコモ(イタリア)のDFから差別的な発言を受けた可能性が報じられていた。

 複数の報道によると、同選手に対する発言に激怒した味方FWダニエル・ポデンセが相手を殴って一発退場となった。ヒチャンはチームから試合の打ち切りや交代で退くことを認められたが、本人の希望で最後まで出場したという。試合後、ウォルバーハンプトンはヒチャンへの連帯を示すとともに欧州サッカー連盟(UEFA)に意見書を提出。プレミアリーグもヒチャンとクラブをサポートする姿勢を示している。

 その一方、コモは翌日の16日に差別的行為を否定する声明を発表した。クラブは「本人に確認したところ、味方に対して『あいつを無視しろ。彼は自分をジャッキー・チェンだと思っている』と言ったと伝えられた」と綴り、ヒチャンが「チャニー」の愛称で呼ばれていることを受けてのものだと釈明。クラブが認識する限りでは侮辱的な発言はなかったとし、「特定のウルブズの選手たちによる反応でこの事案が大げさに捉えられてしまい、失望している」とウォルバーハンプトンを非難した。

 KFAは一連の事案に対して「FIFAへの公式文書を通じ、ファン・ヒチャンが最近の練習試合で相手選手から受けた人種差別行為に対して深刻な懸念を表明する」と伝えている。その上でサッカーにおける差別被害を防いで根絶するため、FIFAに対して加害者への処分を強化するよう求めたとしている。


●プレミアリーグ2024-25特集
●セリエA2024-25特集
Source: 海外サッカー

コメント

タイトルとURLをコピーしました