ブラックバーン(イングランド2部)への移籍の噂が報じられたサンフレッチェ広島のFW大橋祐紀について、イギリス『ランカシャー・テレグラフ』が専門家の意見を伝えている。
現在27歳の大橋は中央大から2019年に湘南ベルマーレへ入団し、今季から広島へ完全移籍。ここまでJ1リーグ戦22試合に出場し、得点ランキング4位タイの11ゴールを記録している。
ブラックバーンでは、昨季チャンピオンシップ(イングランド2部)で得点王に輝いたMFサミー・スモディクスに移籍の可能性があり、新たな得点源の確保を模索する中で大橋が浮上したようだ。
同紙が「我々はJリーグの専門家であることを公言しているわけではないので、ブラックバーンが獲得を検討している選手に関し、より理解を深めてくれる専門家を探した」として意見を求めたのは、Jリーグや日本サッカーに精通するダン・オロウィッツ氏。『ジャパンタイムズ』の記者であるオロウィッツ氏は大橋のプレースタイルを紹介しつつ、気になる点も挙げている。
「彼は攻撃にコミットするオールラウンドなFWだ。ボールを保持し、プレスをかけ、バックラインの背後を突くことができる。ボックス内でボールを持つと非常に危険な存在になる」
「フィニッシュに関してはアグレッシブで、ヘディングシュートもよく決める。信じられないような仕事ぶりで、90分フル出場する試合も多い」
「弱点は…彼は良い選手だが、Jリーグの選手であって代表の選手ではない。弱点というより、このレベルに対応できるかという点で疑問符がつく」
続けて、Jリーグとチャンピオンシップの比較やイングランドのサッカーへの適応について「チャンピオンシップの方が総合的にはレベルが高いと思うが、その差は思っているほど大きくはない。繰り返しになるが、大橋の準備ができているかどうかは疑問符がつく。27歳という年齢は、ヨーロッパに行くにはかなり遅い」と指摘。「しかし、もし大橋がこの挑戦を望んでいるのであれば、彼は間違いなく自分の実力を証明したいはずだ」と付け加えている。
今月にはFC町田ゼルビアのパリ五輪代表FW平河悠も、同じチャンピオンシップのブリストル・シティに期限付き移籍で加入した。
オロウィッツ氏は「今夏、FC町田ゼルビアからブリストル・シティに移籍した平河悠はクーデターだった」と言及。大橋が良い補強になるかどうかに関して「私はブラックバーンの専門家ではないので、彼がチームのどこにフィットするかは語れないが、彼は今シーズンのサンフレッチェで最もエレクトリックな選手だ。彼を失うことは、これから始まる国内外でのキャンペーンに大きな打撃を与えるだろう。そういう意味では、広島の損失は間違いなく、ブラックバーンにとっては利益となるだろう」と見解を示した。
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Source: 海外サッカー
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