Jリーグインターナショナルシリーズ参戦のため来日中のニューカッスルが30日、東京都内で浦和レッズ戦の前日練習と記者会見を行った。この日の都内は午前中から気温35度を超える猛暑日となり、選手たちは大粒の汗をかきながら15分間の公開セッションを消化。続く非公開練習後、記者会見場に現れたエディ・ハウ監督は「汗が流れるのでキャップをかぶったまま話してもいい?」と苦笑い気味に着席した。
記者会見にはプレミアリーグ最長身選手として知られる主将のDFダン・バーンも大粒の汗を浮かべながら出席し、指揮官の言葉に「僕も汗まみれだろう?(笑)」と同調。その上で「なかなか日本に来るチャンスがなかったのでワクワクしている。新しいファンを獲得したい。今はプレシーズンだが、数週間後にはプレミアリーグが始まるので、少しでもプレー強度を高めることが大事になる。ここにいられることにワクワクしている」と意気込みを口にした。
チームは29日に来日し、31日に浦和戦、8月3日に横浜F・マリノス戦を行う厳しい日程を過ごす。来日した報道陣からは長距離移動の印象を問われ、ハウ監督は「デリケートなバランスを取る必要がある。ここには長くいることはできない中、フライトも長いし、旅程も厳しいので、選手を代表して言えばタフなことだと思う。今日のトレーニングセッションもいつものようなエネルギーは足りなかった」と率直な気持ちを明かした。
その一方で指揮官は「ただ、それは想定内だ」ときっぱり。「もちろん暑さや厳しい移動の組み合わせは選手にとって非常に難しいが、明日の試合が始まる頃にはコンディションがより良くなり、良い試合ができればと思う。我々は少し疲弊しているが、ツアーにはつきものだと思うし、早いうちに対処しなければならないことだとわかっている」とこの現状を受け止めていた。
もっとも試合内容に話が向くと、ハウ監督は再び「この2試合は我々にとって厳しいものになるのは間違いない。我々が対処しなければならない最大のものは暑さだ」と断言。「我々にとって非日常的なものだし、今日のトレーニングからだけでも選手に与える影響は分かるよね。とても軽いドリルでも突然タフなものに変わるんだ。だからそれが我々にとって最大の要因になる」と気候面の適応に課題を見出した。
それに続けて「日本の選手たちはイングランドをはじめ、ヨーロッパのさまざまなリーグに行っていて、それはこれからも増える一方だと思う。競技面でも大きなテストになる」とJリーグの競技レベルに言及。「プレシーズン中の現在地を示す理想的なテストになる。開幕が近づいてきたので全てを高めていかないといけない」と意気込みを口にしていた。
(取材・文 竹内達也)
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Source: 海外サッカー
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