植木理子のハテナ「あれ…なんか打ち合わせしたっけ」、浜野まいかから可愛い“まる”のプレゼント

浜野まいかの“まる”に戸惑うFW植木理子
[7.31 パリ五輪GL第3節 日本女子 3-1 ナイジェリア女子 ナント]

 誕生日翌日に勝利というお祝いも手に入れた。日本女子代表(なでしこジャパン)FW植木理子は前半22分、PA左からの冷静なパスでFW浜野まいかの先制ゴールをお膳立て。「もちろんシュートを打とうと思っていた。だけど、まいかが思いっきり呼んでくれたので気づけた。まいかがスプリントしてくれていたので、チームとしていいゴールだった」と振り返った。

 ゴールを決めたかわいい後輩が、両腕で“まる”を作ってきた。「あれ……なんか打ち合わせしたっけな」(植木)。わけのわからない植木に対し、浜野は「ケーキ!」とジェスチャーの意味を明かしたという。7月30日に誕生日を迎えた植木は、浜野が作ったケーキのロウソクを消した。

 浜野も試合前から考えていたわけではなかったという。「理子さん見た瞬間に、あ!誕生日だ!って(笑)。したいなと思ってて。言っていない」と満面の笑顔で振り返る。植木は「そういう機転を利かせてやってくれたそうです。なんの打ち合わせもしてなくて……それでもさすがだなと(笑)」。そう笑顔で感謝を示した。

 植木は主戦場の最前線ではなく、2シャドーの一角でプレー。FW田中美南が交代した後に1トップに立った。近い場所とはいえ役割の違うポジション。それでも、どの場所の起用にも前向き。果敢なプレーで終了間際の交代まで奮闘した。「自分のよさを置かれた場所で発揮できる部分では本当にできる自信がある。どこで出てもいい準備はしているつもり」と胸を張った。

 昨年の女子ワールドカップに続き、また自身の誕生日に大舞台が開催された。2年連続で仲間から誕生日を祝われ、植木は「ナイス親!」と独特表現で笑いを誘う。「全員が経験できることではない。そういう意味では噛みしめながら、いい夏だったなと思って帰れるように、長くて3試合がんばりたい」。真夏の日差しに照らされながら、笑顔を輝かせた。

(取材・文 石川祐介)


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Source: サッカー日本代表

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